Document.domain - ドメイン
domainは、Documentのプロパティです。ドキュメントに関連付けられたドメインを返します。同じドメインの上位方向にならば、値を代入して変更することができます。
概要
- 名前
- domain
- 所属
- Document
- IDL
attribute USVString domain;
- 仕様書
- https://html.spec.whatwg.org/multipage/origin.html#dom-document-domain
説明
ドキュメントのドメインを返す。同じドメインの上位方向への変更なら、値を代入して新しくドメインをセットできる。
チュートリアル
Document.domainは、ドキュメントのドメインを返します。
var result = document.domain ; // "syncer.jp" (例)
値を代入してドメインを変更することができます。これは同一オリジンポリシーを回避するのに有用です。ドメインは、同じドメインの上位方向にしか変更することはできません。
// 現在のドメイン: "www.syncer.jp"
// 上位方向への変更 (サブドメインを外した)
document.domain = "syncer.jp" ; // OK
// 下位方向への変更 (サブドメインを加えた)
document.domain = "hoge.www.syncer.jp" ; // NG
// 別ドメインへの変更
document.domain = "example.com" ; // NG
ドメインを変更して同一オリジンポリシーを回避する場合、双方のドキュメントでdomainに値をセットしなければいけません。例えば、A(syncer.jp)からB(www.syncer.jp)を参照する場合、AでもBでもdomainに"syncer.jp"を代入する必要があるということです。Aの方は現在と同じドメインをセットすることになり、一見無駄ですが、このように明示的にドメインをセットしないと同一オリジンポリシーは回避できません。下記にデモを用意したので、試してみて下さい。
デモ
Document.domainのデモです。
<!-- このコードは編集できます。 -->
<!DOCTYPE html>
<html>
<body>
<script>
var value = document.domain ;
console.log( value ) ;
document.body.appendChild( new Text( value ) ) ;
</script>
</body>
</html>
サポート状況
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