和歌山県くじら浜公園の水族館で白いバンドウイルカを見て来たよ!
公開日: 2014/07/19 | 更新日:
真っ白いバンドウイルカを見に、和歌山県は「くじら浜公園」の海洋水族館マリナリュウムを訪問しました。私達は都合上、60分しか滞在できなかったんですが(笑)、勝浦に来たら絶対に寄ってほしい観光スポットです!
外観

2014年7月16日(水)、和歌山県の東牟婁郡にある「海洋水族館 マリナリュウム」を訪れました。
概要
名称 | |
---|---|
住所 | 649-5171和歌山県 東牟婁郡 太地町大字太地 2934-2 |
休館日 | 年中無休 |
営業時間 | 8:30〜17:00 |
電話番号 | 0735-59-2400 |
駐車場 | あり |
開館日 | 1971年3月 |
ウェブサイト |
アクセス
徒歩(遊覧船)の場合
「紀伊勝浦駅」や「高速バス乗降場」より徒歩圏内にある「勝浦観光桟橋」から、遊覧船でアクセスできます。桟橋の向かい側に案内所があるので、そこで「紀の松島めぐり」のチケットを購入して下さい。
「紀の松島めぐり」にはいくつかコースがありますが、基本的には「勝浦桟橋」と「くじら浜桟橋」を往復します。大人が1,650円、子供は半額で、途中の「周辺島観光」を省いたコースだと割安になります。公式サイトに割引クーポンがあります。また、「ホテル浦島」など、周辺ホテルに宿泊する場合は割引になる可能性があるので、フロントに質問してみて下さい。下記が基本的なコースで、「くじら浜桟橋」で降りましょう。
- 勝浦観光桟橋
- 周辺島観光
- くじら浜公園桟橋
- 勝浦観光桟橋
遊覧船のスケジュール、料金は公式サイトをご確認下さい。当日減便、欠航便などもあるので、こまめに確認できるようにブックマークしておくことをお勧めします。私達は13:00発を逃して、さらに13:40発が欠航だったため、14:10発に乗って、「くじら浜公園」を14:50着〜16:10発の間しか観光できませんでした…(涙)。
- 紀の松島めぐり(遊覧船)
- コース、料金、タイムテーブル、運行状況を確認できます。
遊覧船で「くじら浜公園桟橋」に着いたら、乗船場を出て右前方に「くじらの博物館」が見えるので、そこに向かいましょう。マリナリュウムやふれあい海水浴場もそこにまとまってあります。徒歩で5分くらいです。
無料駐車場
観光地図

太地町全体の地図です。右上部分に博物館や水族館などの観光施設があります。
レポート
勝浦観光桟橋をスタートして島めぐり

「くじら浜公園」の観光は遊覧船での「島めぐり」とパッケージになっています。「勝浦観光桟橋」を出てからがスタート!勝浦観光桟橋はこんな感じで賑やかなのですぐ見つかります。可愛い遊覧船がたくさん並んでいますよー。
私たちが乗ったのは、この「くじら号」。分かり難いんですが2階建てになっています。景色を楽しむなら断然上がお勧め!
夏の暑さを吹き飛ばす、爽やかな海の景色。
「くじら浜公園桟橋」へ行くまでは約40分。解説を聞きながら、しばしの間、周りの島の風景を楽しみます。いやあ、海の匂いが気持ちよかったです。勝浦観光桟橋付近は石油の匂いも混じっていたけど…。
島がどうやってできたのか、とか南紀勝浦の歴史の話もいいんだけど…、美しい海を背景に、単純に形が面白いだけの岩を何も考えずに眺めるのも一興。こちらは観光客に人気の「ラクダ岩」。
くじら浜公園桟橋に着き、博物館へ

島めぐりが終わると、遊覧船は「くじら浜公園桟橋」へ。降りてすぐのところにある、捕鯨船の「第一京丸」と記念撮影。手前のかっこいいお兄さんは、「刃刺しの像」という名前です。
実は自分らの手違いがあり、くじら浜公園の観光時間が1時間だけになってしまいました。時間がなかったので、とにかくバンドウイルカを…と、「くじらの博物館」にダッシュ!博物館と水族館はセットになっています。
急いでいて「くじらの博物館」はパスと思っていたんだけど…、3階建てでそこまで大きくもなかったので…、ということで先に急ぎ足で回ってみました。入ってすぐに、実物大のクジラの骨。物凄い迫力でしたよ。
くじらのヒゲの展示。ヒゲを触ることができます。物凄い剛毛でした。
「くじら漁」の様子。他にも「くじらの年齢を耳垢で測定する方法」とか「くじらの胎児」とか、くじらに関する情報が満載。魚好きな人なら時間を忘れて楽しむことができると思います。
水族館でイルカショー

博物館の見学を終えて水族館エリアへ。博物館の入り口付近から行くことができます。こちらは全景の写真です。一番奥にある施設が「海洋水族館マリナリュウム」で、今回の目的の真っ白いバンドウイルカさんがいます。
バンドウイルカを見に行こうとしたらタイミングよく始まったイルカショー。残された観光時間は40分ほど…。だけど始まったのなら見るしかない!ということで見学。料金は無料でした。
ショーを見て、イルカという生物の知能と身体能力にただただ驚くばかりでした。突然、舞台上で「疲れた〜」と寝そべりだすイルカさん。会場からは笑い声。
輪っか回しなんてお手のもの〜。
10秒くらい直立不動で立ち続けるイルカさん。これ、真剣にどうやっているんだろう?
そして「これは絶対に無理だろ!!」と思わず言ってしまった高さの、ボール当てジャンプ。1度だけ失敗して、次で成功していました。今思うと失敗も演出だったんだろうなー。
最後はシッポでバイバイをしてくれました。わずか10分ほどの内容なのに物凄い充実。見てよかったー。この後、希望者は200円でイルカに触ることができたみたいです。
イルカショーの1シーンを動画で撮影してみました。15秒ほどのビデオなので、よろしければご覧下さい。
くじらやシャチが泳ぐふれあいビーチ

イルカショーを終えて水族館施設へ向かう途中にあったふれあいビーチ。
見てみると、なんとクジラが普通に泳いでいました。こんなに近くで見たのはもちろん初めて。今となっては感覚に慣れてしまったんですが、最初見つけた時は感動しました。ちなみに、すぐ近くにいるスタッフさんに頼めば、通路を歩けるようです。今回は時間がなかったのでパスしました。
時間帯によっては、餌あげ体験とか一緒に泳いだりとかもできるみたいです。
クジラが泳いでいる様子を動画で撮影してみました。30秒ほどのビデオです。自分が想像していたほど、大きくはなかったけど、存在感がありました。次は真夏のシーズン時に来て一緒に泳ぎたいな〜。
エイに触れるタッチングプール

ついにバンドウイルカを見に水族館へ…と思ったら、入り口すぐ横に何やら「タッチングプール」なるものがあります。
どうやら、エイに触ることができるそう。
エイが2匹、元気に泳いでいました。端っこの方を泳いでいるので、手が届きます。
エイは物凄く大人しいんですが、小さいお子さんなどお連れの時は注意事項をしっかりと教えてあげて下さいね。
滅多に触る機会のないエイへのタッチ。その感想は…、椎茸みたいなヌメヌメの感触でした。彼女さんが天然で、「穴がある…きゃっ、逃げた」と呼吸穴に手を入れていたんですが…(笑)、笑い事でなく危険なので気を付けましょう。
白いバンドウイルカのスピカに出会う

そしてついに「海洋水族館マリナリュウム」の施設へ。時間がないというのに、ここまでが物凄く長かった気がします。
入ってすぐに感動の空間が待っていました。周りが全て水になっていて、そこには数え切れないほどの魚が泳いでいます。
イルカもたくさん…、と思ったら、いきなりいました。真っ白なバンドウイルカ。名前は「スピカ」ちゃんというらしいです。白くて目立つから外敵に襲われやすく、こうして水族館に来るのは奇跡的らしいです。その通り、野生感の全くない人間の私でも一発で発見できました。
敵がいない空間で周りのイルカたちと自由に泳ぎ回っているのが印象的でした。それにしても動きが速いので、カメラを持って行く方は気合を入れて下さい(笑)。
人間の存在に気付いてか、イルカたちが窓に近づいてきてくれました。
最初は気のせいかなーと思ったものの、手を差し出すと分かるらしく、興味を持ってやってきてくれます。真っ白なバンドウイルカは残念ながら近づいてきてはくれませんでした。
水族館の屋上に登ると、水槽を見下ろすことができます。ここのイルカたちはサービス精神旺盛なので、人間が屋上にいると分かると、顔を出してくれます。白いバンドウイルカさんも顔を出してくれましたよ。
この白いバンドウイルカは「赤い目」をしています。かろうじてですが、その赤い目が写真に残っていました。
真っ正面から見つめてくるイルカさん。滞在時間10分くらいだったんですが、こんな奇跡的なショットも撮れちゃいました。本当に来てよかった。素敵な思い出になりました。

この白さの秘密は「アルビノ」という生まれつきの病だそうです。人間から見るとこんなに美しいと思ってしまう姿も、野生環境化では絶望的なんですね。
アルビノ(先天性色素欠乏症)とは…
遺伝情報の欠損により、生まれつきメラニン色素を作る機能が損なわれている状態・個体のことです。この色素異常により視覚障害があることなどが知られており、また、捕食者から見つかりやすいため、野生化での生存率は低いといわれています。
さようなら!くじら浜公園桟橋!

時間ギリギリまで楽しんだ後、「くじら浜公園桟橋」へ戻ると、最終便の遊覧船がやってきました。次に来る時はここの宿にでも泊まって一日使って観光してみたいなー。
写真集
様々なイベントが開催されています。全てに参加するには最低でも半日はかかるでしょう。この機会にどっぷりと楽しんでみては…!?
イルカショー、クジラショーのタイムテーブルです。
くじら浜公園の、主に水族館エリアの全体地図です。
マリナリウム内で見た「カエルアンコウ」です。インド洋に棲んでいるとのこと。頭の突起が疑似餌になっていて、釣られて近づいた小魚を食べるそうです。
水族館のアート的な存在と言えばクラゲですね。綺麗。
先ほどのカエルアンコウの兄弟です。…自分的には。
迫力のある存在、ウツボ。顔が恐い。高知のひろめ市場ではお刺身として食べました。
巨大なヤドカリ。海でよく小さいのを見かけますが、これだけ大きいのは水族館でしか見られませんね。
くじら浜公園で印象的な恐竜のオブジェ。とてつもなく大きいです…。
くじらの博物館で展示されていた、クジラの胎児です。
マリナリウムの看板。こんな感じで海の中から見上げるような形で、魚を鑑賞することができます。
くじら浜桟橋にあるクジラのアート。町全体が海洋レジャーランドとなっているようで、ところどころにこういったものがありました。
庄司五郎の像。1970年頃、町全体を海洋レジャーランドにすることで、町の生き残りを図ったと言われています。くじら浜公園の生みの親的な存在の当時の町長です。
個人的な評価
5
文句なしの星5つ。遊覧船の交通費、入館料を合わせて一人2,000円くらい。これだけで、こんなに内容の詰まった時間を過ごせるんだから、南紀勝浦に来たら絶対に行きたいスポットです。急ぎ足で約1時間の観光だったけど大満足でした。次はもっともっと時間を使って観光をしたかったなー。行かれる方は「遊覧船のスケジュール」に注意して下さいね!