雪の大谷ウォーク@アルペンルート-最高12mの雪の壁を歩いたよ!
富山県旅行と言えば白川郷かアルペンルート。そのアルペンルートのメインスポットである「雪の大谷」を歩いてきました。最高点が約12メートルの、巨大な雪の壁に囲まれて、白銀の世界を堪能しました。
外観

2015年5月27日(水)、富山県の中新川郡で行なわれた「雪の大谷ウォーク」に参加しました。
概要
名称 | |
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住所 | 930-1406富山県 中新川郡 立山町芦峅寺 |
開催時期 | 4月〜6月 |
見学時間 |
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電話番号 | 076-432-2819 |
駐車場 | あり |
ウェブサイト |
アクセス
「室堂」を目指そう
「雪の大谷ウォーク」は、アルペンルート内の駅、「室堂」で開催されています。自家用車などで行くことはできません。立山駅、または扇沢駅からアルペンルートに入り、観光バスなどで「室堂」で乗り物を下車しましょう。なお、アルペンルートへのアクセス方法は、下記記事で説明しています。
- アルペンルート@富山-立山駅のケーブルカーから室堂まで行ってきたよ!
- 富山駅から立山駅のケーブルカー、美女平駅を経て、バスでアルペンルートを走ってきました。雪の壁やアルプス山脈の絶景は見事でした。
レポート
立山そばのおやき

私たちが着いたのは、開場前の9時30頃。待合所で並んでいる間に、朝ご飯で、立山そばの「豚肉おやき」を食べました。
約400メートルのコース

そして開場の時間とともに、大勢が「雪の大谷」へと進んで行きます。一番奥の、壁が一番高いところまでは400メートル。ちょっとした旅ですね。地面はアスファルトだから、ほとんど負担はありません。面倒なのでスニーカーで行きました。あと、日が照って暑かったので、一応持って行った上着も脱いじゃいました。
「ようこそ!立山黒部アルペンルートへ」のウェルカムメッセージ。「雪の大谷」に来て、やっとアルペンルートに着いたという気になれますね。
大谷に入る前の景色は、爽快そのものです。立山連峰がパノラマ一面に広がっていますよ〜。
ということで歩き始めます。最初はこんな感じで両側の谷が低くて、上部表面の真っ白な銀世界が目立ちます。
進んで行くと、だんだんと谷が高くなっていきます。大人の身長よりかなり高くなってきていますよね。どんどん高くなっていくのが面白い。

そして一番奥の最高点に到着!!当日の高さは、なんと約12メートル。ビルに例えたら4階相当です。美しい白銀の景色がいつの間にか、自然の脅威に変わっていました。時期によっては、20メートルほどにもなると聞きます。
記念撮影スポット

「雪の大谷」には、いくつか記念撮影スポットがあります。会場に入ってすぐあるのが、「室堂高原」のネームプレートとライチョウのオブジェがある場所。当日、バスツアーの観光客が順番を無視して強引に入れ替わり立ち替わり目の前に立って行くのに閉口…。時間が限られているのは分かるんですけどね。撮影が終わった後も意味もなく前でカメラをいじってる人がいたら「私たちも撮っていいですか?(早よどかんかい〜)」と声をかけましょう。
こちらは、ネームプレートと、立山連峰の景色を一緒に撮影できるスポットです。ここも観光客がいっぱいなので、粘って並ぶ必要があります(笑)。撮影とは、闘いなり…。
中盤には、雪の大谷のコースを背景に撮影できるスポットがあります。ここでも記念に撮影しておきたいところですね。
雪に刻むメッセージ

進んでいくと、「雪に刻むメッセージ」というエリアがありました。ここでは、雪の壁に、記念に好きなメッセージを刻むことができます。
一番最初に目に入ってきたのは、オーソドックスなハートマーク。誰でも一回は描いてしまうマーク。
手の込んだアンパンマンファミリーの絵も。これ、指で描くの冷たくて大変なんですが、よく描いたな(笑)。
早速なので、私もメッセージを刻んでみました。ベタにカップルの名前を描くのもいいんですが、ここは…。
SYNCERと、刻んでみました。SYNCERがアルペンルートに進出した記念です。
雪の迷路

「雪の大谷」には、巨大な雪の迷路があります。これに関しては…、個人的には、時間に余裕がなければ行かなくても問題ないと思います(笑)。雪の大谷が汚く小さくなっただけのイメージ…。その分の体力を、ホテル立山の裏側にある「室堂平」で使う方が有意義です。
資料集
雪はどうやって除雪するの?

雪の大谷の会場は、3月上旬から40日以上にも及ぶ長い作業を経て作られています。それを行なうのが「立山熊太郎」。人間ではなく(笑)、1時間に4,000トンもの量を除雪するロータリー除雪車の名前です。熊太郎さんは、4月頃に行けば、会場に展示されているのを見ることができます。
20m近い雪の下にある高原バス道路の除雪には、以前はコンパスなどを使いながら道路を測量していました。現在では道路測位システム(GPS)を使い、より早く、より正確に道路の位置を把握できるようになりました。
そしてブルドーザーが2台並び雪面をカンナで削り落とすように掘り下げながら除雪していきます。「雪の大谷」区間の除雪には1週間から10日かかります。
立山一の豪雪地帯

立山の中でも、一番雪が多く積もるのが、この「雪の大谷」がある地帯です。コースを手軽に歩いている中では実感できませんが、シーズン前は、連日厳しい吹雪が吹き荒れているそうです。
「雪の大谷」は、立山でも特に雪が多く積もるところです。立山の雪は想像できないくらい厳しく、連日吹雪が吹き荒れます。降ってくる雪とともに風で飛ばされた雪も加わり、特に雪が深い場所(吹きだまり)ができるのです。
雪の壁が崩れない理由

一度は心配になるのが、「両側の大谷は崩れて来ないのだろうか…」ですよね。雪の壁の下部は、10トン近くの重さがかかり、それによって硬く押し込められた氷で形成されているので、中が崩れることはないそうです。6月、7月になるにつれ、雪は上の表面からなだらかに溶けていくそうです。
今年の最も高い地点の雪壁の高さは19mです。この高さは5階建てのビルの高さにあたります。雪の重さは1立方メートルあたり500kg(しまり雪の場合)あるので、地表付近の雪は9.5トンもの重さで氷のように硬く押し固められ、途中から崩れることはありません。また雪は表面から溶けるので、夏の足音と共に雪の回廊はゆっくりと、日々少しずつ広がっていきます。
個人的な評価
5
アルペンルートの雪を満喫できました!!わざわざ、富山駅から2時間くらいかけて来る価値が、十分にある観光スポットです。今回、旅行スケジュールの関係で、アルペンルートを「黒部ダム」まで進めず、「室堂」で引き返しました。物足りなくなりそうだな、と心配したのですが、そんなこと全然なかったです。この「雪の大谷」を歩いたら、セットで「室堂平」を歩くのも忘れないで下さいね。
2015年の5月27日、ゴールデンウィークも終わって世間が暖かくなり出した時期に訪れました。荷物が多くなるのが嫌で、上着を置いて行こうか迷ったのですが…、はい、持って行った方が絶対にいいです。実際には暑くて脱いでいることがほとんどでしたが、確かに寒いですよ。富山駅、立山駅だと「大丈夫だろうな」と油断してしまいますが、現地は寒いです。靴については、私は、汚れてもいいスニーカーで十分でした。ここだけでなく、「室堂平」もスニーカーで行っちゃいました。