アルペンルート@富山-立山駅のケーブルカーから室堂まで行ってきたよ!
「雪の壁が見たい!!」ということで、2015年5月に富山県のアルペンルートを訪れました。立山駅側のケーブルカーから、室堂までのコースを往復しました。この記事では、富山駅からアルペンルートまでのアクセスをレポートとともに紹介します。
外観

2015年5月26日(火)、富山県の中新川郡にある「立山黒部 アルペンルート」を訪れました。
概要
名称 | |
---|---|
住所 | 930-1406富山県 中新川郡 立山町芦峅寺 |
観光時期 | 4月〜11月 |
見学時間 | 6:00〜17:00 アルペンルート内は自家用車で入場できません。 |
電話番号 | 076-432-2819 (立山黒部貫光株式会社) |
駐車場 | あり |
ウェブサイト | 公式サイト |
アクセス
JR富山駅からの場合
新幹線のJR富山駅からアクセスするには、富山駅の南口を出て左側にある、「電鉄富山駅」で、立山駅までアクセスして下さい。富山駅から立山駅までは、大人一人で1,080円です。立山駅のケーブルカーに乗れば、アルペンルートの観光ツアーのスタートです。
車でアクセスする場合

観光ガイド
初めて行く人向けに、アルペンルートの観光方法をQ&A形式でまとめてみました。
アルペンルートってどこからどこまで?
富山県にある「立山駅」から、長野県にある「扇沢駅」までを含めて、アルペンルートと呼びます。よく「雪の大谷=アルペンルート」だと勘違いする人がいますが、違います。「雪の大谷」や「黒部ダム」は、アルペンルートの中にある観光スポットです。
アルペンルートにはどこから入場できるの?
「立山駅」、または「扇沢駅」が出発地です。アルペンルートには、富山県にある「立山駅」、または、長野県にある「扇沢駅」から、専用車に乗って入場することができます。4〜6月頃の雪がある時期は、アルペンルートを走りながら、雪の壁を見学することができます。ちなみに一般車では入場できないので、ご注意下さい。あなたの旅行スケジュールに合わせて、富山県側、長野県側のどちらを出発地にするか決めましょう。
チケットはどこで買えばいいの?
チケットは基本的に出発駅となる「立山駅」、または「扇沢駅」で購入することができます。富山県側から行く場合は、電鉄富山駅でも購入することができました。出発駅とは違う場所で購入した方が、混雑を避けられる場合が多いのでオススメです。
窓口は当日券限定ですが、インターネットではチケットを事前に予約購入することができます。
- WEBきっぷ予約
- アルペンルートの公式ウェブサイト。チケットの予約購入ができます。
アルペンルートの観光スポットはどこ?
アルペンルートには各駅があり、途中下車できます。長野側の方に行くと乗り換えが多いです。出発駅から目的駅間の往復チケットを購入しましょう。チケットは購入後、5日間、有効です。そのため、例えば、「いずれかの駅にあるホテルに宿泊して、翌日に同じチケットの復路分で帰る」といったことが可能です。宿泊するホテルによっては、チケットが割安で手に入るかもしれません。問い合わせてみましょう。
駅名 | 説明 |
---|---|
立山 | 富山県側の出発駅。ケーブルカーに乗る。 |
美女平 | ケーブルカーからバスに乗り換える。美女杉がある。美女平〜室堂まではバスで移動する。 |
弥陀ヶ原 | 「弥陀ヶ原ホテル」がある。高原があり、散策で能登半島を望める。スキーができる。展望台があり、カルデラの景色を望める。観光目的としては、紅葉シーズンが主。 |
天狗平 | 「天狗平山荘」がある。スキーができる。アルペンルートで「鶴見岳」を望める唯一の場所。「鶴見岳」に興味がない人はつまらなく感じるかもしれない。 |
室堂 | 「ホテル立山」がある。アルペンルートの主要駅。「雪の大谷」「室堂平」を散策できる。「雪の大谷」は4〜6月頃。この辺りでスキーをするなら、立地的に室堂が便利。室堂〜大観峰はトロリーバスに乗る。 |
大観峰 | 断崖絶壁の展望台から、山の絶景を望める。大観峰〜黒部平はロープウェイに乗る。 |
黒部平 | 「高山植物観察園」がある。山の絶景を望める。黒部平〜黒部湖はケーブルカーに乗る。 |
黒部湖 | 地下のトンネル内にある駅。黒部湖を眺めながら、黒部湖〜黒部ダムは徒歩15分で歩く必要がある。 |
黒部ダム | 黒部ダムを望める。名物の放水は6月から。 |
扇沢 | 長野県側の出発駅。 |
料金はどれくらい?
単純に運賃を…。2015年10月現在、「立山駅」から「扇沢駅」まで、往復で大人1名につき13,360円です。私たちは「立山駅」から「室堂」までの往復で、大人1名につき、4,310円でした。
- 運賃
- アルペンルートの公式ウェブサイト。チケットの料金一覧が掲載されています。
所要時間はどれくらい?
例えば、私たちは日帰りで「室堂」を観光しました。立山駅から室堂まで行き、「雪の大谷」と「室堂平」を観光して帰ってきて、大体、6時間くらいでした。
荷物は預けられるの?
預けられるところは多いです。ホテルに宿泊する人は宅急便で届けてしまうのが当然、一番良いです。また、ほとんどの駅にコインロッカーがあります。例えば、私たちが見ただけでも、「JR富山駅」「立山駅」「美女平駅」にありました。
私たちは、キャリーケースを立山駅のコインロッカーに預けてから、アルペンルートに入場しました。キャリーケースが大きいとロッカーに入らない場合があります。事前に、預ける予定の駅に電話して、大きさと、混雑具合(預けられそうか?)を確認しておきましょう。シーズン時には人が多過ぎて厳しいかもしれません…。
雪の大谷を歩くにはどうすればいい?

「アルペンルートの大きな雪の壁を歩きたい」という人は、「室堂」を目指しましょう。ここに、歩いて雪の壁を見学できる観光スポット、「雪の大谷」があります。「室堂」には、ホテル立山があるので、日帰りじゃなければ、ここに宿泊するのがベストです。
レポート
私たちは夜行バスで東京からJR富山駅まで行きました。その後、立山駅からケーブルカーに乗り、室堂で観光して日帰りしました。この記事では、富山駅から室堂へ行くまでを紹介します。
電鉄富山駅

前日23時から早朝8時頃まで深夜バスの旅。着いたのが、新幹線が開通したJR富山駅。人生初の富山旅行はここから始まりました。
南口を出てから左に真っすぐ行くと、電鉄富山駅があります。電鉄富山駅から、立山駅まで一本で行くことができます。切符代は1
「特急うなづき号」の愛称板。「うなづき」というのは、宇奈月温泉駅のことですね。電鉄富山駅のホームは、こんな風に、鉄道ファンが喜びそうなレトロなアイテムが飾られています。
富山電鉄に乗る

電車がやってきました!乗ったのは、左側の黄色い10041形の電車。
こちらは車内の風景。旅が始まる前のワクワク感がたまりません。ちなみに、ここに映っている方々は、なんと全員グループでした。
終点の立山駅までは19駅、約1時間の旅となります。車窓から見える各駅の風景はレトロ感満載。「チョコレートは明治」のベンチは何年前のものでしょう?
街を抜けると見事な自然の風景が目立ってきます。こちらは、後にGoogle Mapsで確認したところ、恐らく、常願寺川という川。間違ってたらごめんなさい。
老朽化した鉄橋。レトロだったり、老朽してたりする建物を見ると何故か「旅の気分」が高まる私。こんな風に、電鉄富山駅から立山駅まで運ばれます。
立山駅

そして到着しました。アルペンルートの入り口、立山駅!ここからケーブルカーに乗り、美女平駅を経て、アルペンルートを進むことになります。ちなみに、ケーブルカーの切符売場は、写真右側の赤い看板のところですよん。
立山駅は標高475メートルの位置にあります。標高的には、東京タワーのてっぺんよりも高いということになるんですね…。
ケーブルカーの改札には既に行列が出来ていました。これは切符購入の行列ではありません。繰り返しですが、外で切符を買ってから、この行列に並びましょう。
早く着き過ぎた場合は、2階に無料で休める休憩所があります。電鉄富山駅からの電車を降りると、すぐにコインロッカーがありますが、余裕があったら一度ここまで荷物を持ってきて整理などするといいかもしれません。ちなみに室堂(ホテル立山)でペットボトルを買うと250円ですが、ここでは150円なので資本主義の犠牲になりたくない方は購入していくのをオススメします(笑)。
アルペンルートのポスター。キャッチフレーズは「やはり人生には、驚きが必要なんだ。」です。左下の色々な乗り物は、アルペンルートの端(立山駅)から端(扇沢駅)まで行くのに乗り換える必要があるものなんです。乗り物もアルペンルートの楽しみと言えますね。

ケーブルカーの出発まで時間があったので、駅を散策してみると、「熊王の清水(くまのうのきよみず)」なるスポットがありました。
「雄山神社峰本社」に参拝する人たちが途中で喉に乾きを潤した水だと言います。ちなみに本来の熊王清水は、この場所から約2kmほど離れた場所にあったらしいです。
飲んだ者には、立山権現のご加護があったとか。ここの水も柄杓で飲めるようになっています。味は…、私は味の違いが分かる男ではありません。
ケーブルカーに乗る

そして運命の時間がやってきました。いよいよ、出発の時。これがケーブルカーのホーム。それにしても斜めってるな。この立山駅と美女平駅の標高差は500m。なんと最大29度もの傾きになるそうです。

ケーブルカーの到着です。といってもこれは実は、美女平駅に着いてみんながいなくなってから撮影したもの(笑)。ケーブルカーを撮影するには、美女平駅に着いて、他の観光客がいなくなった時がオススメです。乗る時は人が多過ぎてまともな写真は撮れませぬ。ということで、いよいよ、アルペンルートの旅、スタート!!
デザインは雪というより紅葉をイメージさせますね。
車内の様子はこんな感じで、おしくらまんじゅう状態です。「立山山麓の高原の景色が素晴らしい」みたいなんですが、とても楽しめたものではありません。
そんな中でもなんとか注目してほしいのが、名物の材木石(ざいもくいし)。六角形の柱の形をした珍しい岩が、これでもかというくらいに並んでいますね。立山の火山の溶岩が冷却する時に、割れて発生したものらしいです。この奇勝(珍しい光景)は、群馬県の「鬼押出し園」を思い出します。
約10分間の旅を無事に終え、美女平駅に到着。そこから立山駅を眺めるとなかなか恐ろしい光景です。勾配が急なので、下の駅が見えません。
美女平駅

美女平駅はこんな感じ。ケーブルカーを降りたら、階段を登っていくと、バス乗り場やコインロッカーがあります。時間には少しだけ余裕があるので、みんなが過ぎ去るのをこっそりと待って写真撮影するとよろし。

美女平駅の建物の外には「美女杉」という、ちょっとしたスポットがあります。
行きは時間がありませんが、帰りは見学することができますよ。
「美しき 御山の杉よ 心あらば わがひそかなる祈り ききしや」。立山を開山したと言われる佐伯有頼。彼に会いに来るも追い返された姫が、この祈りを捧げると、その願いが成就して、二人がめでたく結ばれたという伝説です。以来、この杉を「美女杉」と呼んでいるそうです。
アルペンルート

バスに乗ったら、アルペンルートが本格的にスタートです。多くの人が見たい雪の壁を、バスから眺めることができますよ〜。これは絶景だ。
雪の前に、美女平駅を出て10分くらいで見えてくるスポットが、「ブナ平の立山スギ」です。バスのアナウンスで教えてくれるので要注目です。バスの左側にあります。
平たく言うと、超巨大な杉です。樹高20メートル、幹周りがなんと約10メートルというメガトン級の大きさに目を奪われます。目を奪われるのですが、見るのは車内からなので太さだけ見えました(笑)。
バスが進むにつれ、みるみると車窓の景色の、絶景度が上がってきます。樹々を飲み込むような雪。奥にある山を初めて見た時は感動。
このシーズンのために多大な労力を使って舗装したであろう、両側の雪の壁。奥に見える山々と緑の杉、加えて、コンクリートの道路までが美しく見えちゃいます。
雪山を背景にした、すべすべの雪が広がる銀世界。深夜バスの疲れが嘘のように吹っ飛ぶ爽快な景色です。
途中にある「弥陀ヶ原」。ここではトイレ休憩をすることができました。特に紅葉シーズンに来るのが、オススメのスポットです。
進むうちにどんどんと高くなってくる雪の壁。これがアルペンルートか〜とはしゃぐ30台(まだ前半)。何かの神話で海を切って渡った人がいましたが、それの雪バージョンを体験してるよう。
走り始めて約1時間。室堂に近づくにつれ、歩く人の姿が見えてきます。ここがまさに、アルペンルートの目玉の1つである「雪の大谷」。この後、私たちが観光した場所です。
個人的な評価
5
ということで、富山駅から出発して、立山駅を入り口にしてアルペンルートを観光するまでを紹介してみました。雪の景色以外にも、様々な観光スポットがあるので、目的地に着くまで退屈することがありません。スポットによっては、事前に知っておかないと見逃してしまうものもあるので、バッチリ予習してからいきましょう!