龍河洞@高知-日本三大鍾乳洞で神秘的な景色を見た!
2017年10月の高知県旅行。高知龍馬空港から車で約30分ほどの位置にある「龍河洞」を訪れました。日本三大鍾乳洞に指定されているこの洞窟では、長年かけて自然が作り上げた神秘的な風景を約1kmのコースを通して楽しめます。
外観
2017年10月27日(金)、高知県の香美市にある「龍河洞」を訪れました。
概要
名称 | |
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住所 | 782-0005高知県 香美市 土佐山田町逆川 1424 |
定休日 | 年中無休 |
営業時間 |
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電話番号 | 0887-53-2144 |
駐車場 | あり |
入場料 |
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起源 | 1221年 |
アクセス
車の場合
バスの場合
高知駅からバスで行くなら、とさでん交通バスを利用して、「はりまや橋」から「龍河洞」まで約1時間30分です。しかし、本数が1日に7〜8本ほどなのでご注意下さい。
観光地図
龍河洞の地図。全長約1kmほどのコースで、所要時間は30分ほどです。前日までに電話予約をすれば、追加1,000円で、途中にある黄色い部分の「冒険コース」をガイド付きで通ることができます。こちらのコースは短いようで険しく、1時間30分ほどかかるのでご注意下さい。
レポート
洞窟内
龍河洞内はこの写真の前方の人を見ても分かる通り、とても狭いのでご注意下さい。ギリギリ通れるくらいの狭さ、さらには屈まないと通れないような場所がところどころにあります。周りの岩の表面は水分があるので、濡れてもいい格好、荷物は最小限で入りましょう。大袈裟に言いましたが、ゆっくり行けば安全なので楽しみましょう。
鍾乳洞
自然が長い間かけて作り上げた、様々な構造の鍾乳洞があります。いくつか面白かったものを紹介していきます。こちらは「天降石と絞り幕」。人工物としか思えないようなこの形は、15万年以上もの歳月をかけて形成されたと見られています。カーテンを絞ったような形をしたことから「絞り幕」という名前が付いたそう。この目の前では、1892年、徳島県地福寺の和尚が3週間の立てこもり修養をしていたと言われています。
- 石花伝。岩に無数の粒々の鍾乳石が引っ付いています。石に花が咲いているように見えます。
- 岩の表面に白い部分があるのは分かりますか?石灰石が水の侵食を受けて残った部分。これが、雲がたなびいているように見えることから付いた名前が「雲の掛橋」です。
上を見上げると、まるで天から我々を見守るように存在している人型の鍾乳洞。マリアさまとお釈迦さまです。
- 丸い形をした身体からダラ〜っと無数の足が生えているような「クラゲ石」。
- 「双葉山のへそすり石」。この岩が突き出て道が狭くなっている場所は、昭和14年に元横綱の双葉山関が通る時に、へそを擦りむいたことから名所となったようです。
もはや形がバラバラでなんと表現していいのか分からない。この変化に富んだ鍾乳石の数々は、まとめ万象殿と呼ばれています。質感が素晴らしい。すべすべしたくなります。
坂本龍馬像があるのは桂浜だけではありません!分かるでしょうか?写真の真ん中あたり、鍾乳洞の影によって坂本龍馬像のように見えるんです。最初にこれを見つけた人はすごい。
神の壺
出口近くにあるのは歴史的に価値の高い「神の壺」と言われる土器。この土器は龍河洞で長い歳月をかけて炭酸カルシウムに包まれて化石化したものです。古代土器と鍾乳洞、人工物と自然の融合の究極系。世界でここにしかない貴重な一品です。
弥生時代に人が暮らしていた跡があります。地中からは石斧、矢じり、貝殻などが発掘されています。
三宝山
龍河洞を抜けると、そこは入り口から80mほども登った位置にある山道に出ます。龍河洞はこの三宝山の中にあります。ちなみに、来る時に山中に城のような建物を見かけませんでしたか?あれは、この三宝山にかつてあったレジャーランドの施設です。2000年頃に閉鎖され、今は廃墟だけが残っています。昔は龍河洞周りの道路は、龍河洞スカイラインという有料道路でした。城までの道は閉鎖されていて、一部では心霊スポットと呼ばれているそうです。
- 龍河洞を出て山を降りる途中にあるヤマアイという葉。ツヤツヤの葉はなんとも美しい色を見せていますね。日本の古代染料の1つで万葉時代以前から使われていたそうです。
- 山に無数に立っているばら科のバクチノキ。葉は蒸留して医薬に用いられるそうです。この樹は老樹になると樹皮が剥がれ落ち、赤くただれたように見えます。この様が、博打で負けて金銭がなくなった人間を彷彿とさせることから、「博打の木」という日本名になったとか。
珍鳥センター
洞窟に併設されている「珍鳥センター」。南国土佐産の珍しい鶏の数々を見学できるスポットです。帰りのコース内にあるので、洞窟に入る前に行く必要はありません。
- 七面鳥。やはり大きいですね。
- 高知県と言えば、特別天然記念物に指定されているオナガドリ。龍馬空港など様々なところに剥製が飾ってあるのを見かけます。止箱(とめこ)という、尾を傷つけない環境の中で飼育されていました。尾は1年に1mほど伸び、最長で8mまで伸びた個体もいるそうです。
おみやげコーナー
龍河洞から駐車場までの間は商店街になっていて、食べ物、包丁から壺まで様々なものが販売されていました。面白いものも色々あったので、最後に立ち寄ってみましょう。
個人的な評価
4.4
約30分の洞窟の旅、予想以上に見事な鍾乳洞の数々を楽しめて満足でした。この記事で紹介した以外にも、様々な鍾乳洞があるので、本当にそう見えるのか1つ1つ確かめてみましょう。「日本三大鍾乳洞の1つ」というのも、行っておきたくなる勲章ですね(笑)。高知龍馬空港を利用する人は、セットでアクセスしたい観光スポットです。