桂浜公園で海の絶景と坂本竜馬像に会ってきたよ!
公開日: 2014/08/30 | 更新日:
高知県旅行で最初に訪れたのは観光地として定番の「桂浜公園」。美しい海浜、竜王岬からの絶景、そして高知県に来たら絶対に会いたい坂本竜馬像を見てきました!
外観

2014年8月27日(水)、高知県の高知市にある「桂浜公園」を訪れました。
概要
名称 | |
---|---|
住所 | 781-0262高知県 高知市 浦戸 |
休園日 | 年中無休 |
観光時間 | 24時間 駐車場は8:30〜18:00まで有料、18:00〜22:30まで無料。22:30に施錠。 |
電話番号 | 088-823-9457 (高知市観光振興課) |
駐車場 | あり |
ウェブサイト | 公式サイト |
アクセス
JR高知駅からのバスの場合
- 「桂浜公園」までバスでアクセスする場合、JR高知駅より徒歩約10分ほどの場所にある「はりまや橋観光バスターミナル」から、終点の「桂浜」まで約30分ほどかかります。高知龍馬空港からは、空港連絡バスで一度「はりまや橋観光バスターミナル」までアクセスする必要があります。
- JR高知駅
- (徒歩)
- はりまや橋観光バスターミナル
- (My遊バス)
- 桂浜
- 高知龍馬空港
- (空港連絡バス)
- はりまや橋観光バスターミナル
- (My遊バス)
- 桂浜
- 料金ですが、高知龍馬空港からはりまや橋までは「空港連絡バス」で720円です。はりまや橋から桂浜までは2種類あり、「高知県交通バス」だと620円、「MY遊バス」だと1,000円です。「高知県交通バス」は安いですが運行本数が1日2本ほどしかありません。「MY遊バス」は運行本数が多く、乗り降りも自由な観光用バスです。詳細はそれぞれのウェブサイトをご確認下さい。オススメは断然、My遊バスです。
専用駐車場
レポート
桂浜に到着!早速桂浜海浜へ

宿泊している土佐の国民宿舎から約30分ほど。海浜沿いを気持ちよくドライブしながら30分ほどで「桂浜公園」に着きました。広大な駐車場の脇には海上保安庁がありました。
駐車場を出るとおみやげ屋さんや飲食店が並ぶ、ちょっとした街があります。闘犬の施設もありましたよー。
桂浜海浜はこの街を抜けた先にあります。海浜には「龍馬銅像」「竜王岬」「桂浜水族館」があります。水族館を除けば約30分ほどで回れるくらいの観光コースになっていました。
桂浜海浜

少し階段を登って山道を抜けると、桂浜海浜に着きます。
狭い山道とは対照的に開放感溢れる景色が待っていました。いやあーーー、海は広い!素晴らしい風景です。
砂浜では各々の観光客が写真を撮ったり、座って語り合ったりしていました。海浜に出て右手側、写真に映ってる道を進むと「竜王岬」があります。海浜だけ見て帰らないようご注意を(笑)。
荒々しい高知の海
桂浜の波はとても荒々しく、そして危険です。この動画を見てみて下さい。遠くから眺める分には最高の光景なんですけどね。お子様連れの場合は、必ず、離れないようにして下さい。あと、波際まで近づくのも厳禁です。
私が勝手に抱いている高知のイメージ通り、桂浜の海には、「繊細な美しさ」というよりは「荒々しい力強さ」を感じました。オブジェのようにこの自然岩があったんですが、まさにこの岩みたいなゴツゴツしたイメージ。
荒れ狂う海に闘いを挑む漁師さんたちを想像してしまいます。もちろん、この海浜は「遊泳禁止」です。
砂浜に落ちていた砂。自然が作る色って美しい。
海の景色。眺めているだけで時間を忘れてしまいます。スケジュールが狂わないように気を付けて下さい。
龍宮橋

海浜の景色を楽しんだ後は「竜王岬」へ向かいます。階段を登った高所から、高知の海を展望できる絶景スポットです。

途中にあるのは「龍宮橋」。平成8年3月に完成。階段を登った展望場所はとっても狭く、人が集まってくるとなかなかゆっくり記念撮影とはいけない場所。なので、保険的な意味でもここで記念撮影しておくと良いかもしれません。
竜王岬

「龍宮橋」を超えて展望場所まで、階段を登って行きます。ちょっぴりだけキツい階段を我慢、我慢…。その先にはなんとも厳かな雰囲気の鳥居が見えてきます。見上げる形で見ると神秘的ですね〜。

鳥居をくぐり抜けると、心の準備なしにすぐ様、広がる高知の海。これには面を食らいました。思わず「おおおーーー」っと声をあげてしまう30歳の♂。
展望台の全景。大きな海の中にポツンと浮いている感じ。
展望台にはこんな感じで大きいコンパスが設置してあります。視界の先に広がる水平線の先には一体、何があるのでしょう?
確認してみると面白いかもしれません。次回、高知に来た時は「室戸岬」や「足摺岬」にも足を運んでみたいところです。
岬から海を眺めた時に印象的な岩礁。荒々しい土佐のイメージにマッチしていますね。
海津見神社

鳥居の左手側にあるのが「海津見神社」。別名は「龍王宮」というそう。御祭神の大海津見神は、「海の安全」「商売繁盛」「恋愛成就」の神様として信仰されています。恋人と来たら一緒に拝んでしておきましょうね。私が訪れた時にはいませんでしたが、不定期で、神主が出向しておみくじなどを配ったりしてくれるそうです。

「桂浜」の名前の由来が記されていました。その昔は「勝浦」だったのが、月が綺麗ということで、それにちなんだ「桂」という字が「勝」の代わりに入ったそうです。
海津見神社(龍王宮)
古くは嘉列浜、嘉津浦浜、勝浦浜などと記され、色の浜ともいわれた。
江戸時代には勝浦浜村が独立していたが、その後、浦戸村に含まれた。
いつの頃よりカツウラがカツラと転化し、月の名所であることから、月に生えると言われる桂の字が当てられ、桂浜となった。
土佐五代藩主、山内豊房公の命名ともいわれる。

石碑。下部分が土の中に埋まってしまっているため、全文読むことができません。半分だけ見えている文字を補完すると下記のように読めます。
海津見大神を斎り 海 漁業 商業の神として崇敬あつく桂浜龍宮さまの愛称をもって世に知られる。
祭日旧三月十五日
早高神社

高所恐怖症気味な私は足が止まりかけたのですが、竜王岬の展望台の右側には、さらに高い場所に向かう階段があります。ここを登るとさらに良い景色があるそうです。
恐る恐る階段を登った先には、立派な松の数々に囲まれた1つの小さな神社がありました。
神社というよりは、もはや1本の棒ですな…。人が4、5人入ったら、もういっぱいになりそうなスペースです。
うーん、高所の恐怖に足が震えながらも、素晴らしい景色に感動。浜で見た荒々しいイメージの海とは一転、静かで美しい碧の景色が広がっていました。
それにしても高いです。噂によると、福山雅治が主演していた「龍馬伝」はこの辺りで撮影されたとか…。貴重な景色を楽しませてもらいました。桂浜に来たら忘れてはいけないスポットですねー。
狭いスペースですが、少し経つとどんどんと人が来て、いっぱいになってしまいます。
それにしても高いです…。
2017年10月に再訪問。前回は持っていなかった360度カメラで、早高神社からの眺めを撮影してみました。
竜王岬と龍頭岬の関係

「早高神社」からは、「竜王岬」と双璧を成す「龍頭岬」を見ることができます。向こう側のとんがっている部分ですね。この海岸の地形は、龍頭岬、桂浜、竜王岬と、まるで「弓」のような形をしていることで有名です。
「頭」である竜頭岬に対して、竜王岬は別名、「下龍図」などと呼ばれているそうです。これを意識して桂浜を眺めると、また違った景色が見えてくるはず。弓に例えるのもいいですが、私は「三日月」をイメージしました。そういえば「桂浜」は月の名所。近くに宿泊する人は見逃さないで下さいね。
坂本竜馬像よ、こんにちは!

ミーハーな私は、高知に来たら坂本竜馬像を絶対に見たいと兼ねてから決めていました。「竜王岬」とは反対方向、「龍頭岬」の辺りを目指します。それにしても先ほどの海の碧とは打って変わって森林の美しい緑の景色が…。
ふと地面を見ると、松ぼっくりがこれでもかというくらい転がっています。
大量の松ぼっくり。
そんな景色を見ながら進んでいると、ついに見えてきました!坂本龍馬の後ろ姿が…。ここまで「竜王岬」から大体7〜8分くらいです。
ついに会えました、坂本竜馬像!物凄い高い位置にそびえ立っています。観光客が代わる代わる龍馬像と一緒に記念撮影していましたよ。
逆光で上手く撮れなかったのですが、これが銅像のアップ。この世を去った時、彼はまだ33歳だったそうです。自分とほぼ同年齢…。同年齢の人物をありがたがって拝んでいる自分は一体…。とにもかくにも、龍馬の銅像を見れてよかったー。
こちらは横から撮影した龍馬さん。お腹がほっこら膨らんでいる姿を見て少し親近感が湧いたあらゆでした(笑)。
龍馬に大接近!

2015年10月に桂浜公園を再訪。変わっていない景色に安心しながら歩いていると、なんと、坂本龍馬像の右側に特設展望台が設けられていました。その名も「龍馬に大接近!」というイベント。展望台に登って、真横から、龍馬像を眺めることができるんです。
チケットはたったの100円。これは、登らないわけにはいかないでしょう。ということで、GO!
カツオを思わす真っ赤な色の展望台に登ると、おお、まさに私の正面に龍馬像の頭がありました。これは高いや…。気のせいか、ギシギシ揺れている気が…。
真横から見た坂本龍馬像の全身です。やっぱり男前は画になりますね〜。
展望台に登る途中に「顔出しパネル」という穴があります。うっかり顔を出すと、表から見たらこんな感じに(笑)。仲間と協力して、ぜひ、記念撮影してみて下さい。
展望台から見た海の風景。龍馬像がなくても、この風景だけでも十分魅力的ですね。それにしても青い、美しい。そして荒々しい。
下を見るとこんな感じ。やっぱり高いです。怖いです。
展望台の風景を360度カメラで撮影してみました。桂浜の海を一望できるのが魅力ですね。
竜頭岬

龍馬像の先には「龍頭岬」がありました。龍の背のような道が、先にある頭の部分まで続いていますね。柵の手前は座れる場所があって、恋人の憩いの場にもなっていました。
高知名物のアイスクリン

坂本竜馬像と同じくらい存在感を見せていたアイスクリンの屋台。どうやら高知県の名物氷菓だそう。せっかくなので購入してみました。

なかなか美味しかったです。アイスクリームとシャーベットの中間くらいの食感。シャリシャリなんだけど、アイスクリームの粘っこさが残ってる。生クリームや牛乳ではなく、卵などを使って作られているそうです。
夜の桂浜公園

2017年10月に再訪問。レンタカーだったので、せっかくだからと桂浜の月を眺めに行きました。桂浜公園は24時間中、駐車場は22時30分まで開放されています。18時以降は無人で駐車料金もかからないのでお得です。夜の海はライトもなくほとんど暗闇。海岸は波の音だけが響いて恐ろしい雰囲気を醸し出しています。国民宿舎に泊まってるであろう観光客や、犬の散歩をしている地元住民など見かけました。
写真集
資料集
浦戸村長 小松茂盛識の石碑

桂浜海岸、竜宮橋のすぐ近くに、昭和二年頃に建てられた当時の浦戸村長、小松茂盛識の石碑がありました。

桂濱ハ高知ノ名勝ニシテ松青ク砂白ク巖上二龍王宮祀リ風景絶桂土佐ノ江島ト稱セラル得月棲王松岡寅ハ翁敬神ノ心厚ク資ヲ投ジ神橋道路ヲ修シ景勝益ハル今記念碑ヲ建ツルニ及ヒ(以降、破損していて読めず)
昭和二年二月一日 浦戸村長 小松茂盛識
坂本龍馬

坂本龍馬の横顔。

坂本龍馬像が建設された由来が載っていました。
旧制高知高校歌碑

旧制高知高校歌碑。「感激無き人生は空虚なり」が建学のモットーだったそうです。

作詞は松野仁、作曲は弘田龍太郎。
田中桃葉の記念碑

「旋風時代」を代表作に持つ作家、田中桃葉の記念碑。

「桃葉先生之碑」と刻まれています。

近代土佐文学の系譜を形づくったと言われています。
余田弦彦の歌碑

熱血漢の詩人、余田弦彦(よでんつるひこ)による「豪気節」の一節が石に刻まれた歌碑。海の遥か向こうのカリフォルニアまで波が繋がっているという発想は、極めて壮大な青年たちの気宇(心構え)を表現していて、日本中の心を掴んだようです。

余田弦彦は惜しくも京大法学部在学中に病気で命を落としました。
この浜よする大涛(おおなみ)はカリフォルニヤの岸を打つ
吉井勇歌碑

自然の奥の方にあった吉井勇の歌碑です。歌碑は高知県に合計で8箇所あるそう。

歌碑の文字はかなり細く削られているため、近づかないと読めません。

吉井勇にとって高知県土佐は、更正の地だったようですね。
浦戸砲台場跡

浦戸砲台場の跡地。外国船を監視するために土佐には数カ所の遠見番所があって、やがて外国船が増えてくると、本格的な砲台場が建設されていったといいます。

ここは弾薬を貯蔵していた場所とのことです。
大町桂月記念碑

2014年訪問時は見つからなかった、文人、大町桂月先生の記念碑。2015年再訪時に発見、海浜の方にありました。

記念碑の側面に歌が刻まれているとは、帰宅してこの文章を読むまで知らなんだ…。これから行く人は注目してみて下さいね!
大町桂月(1869〜1925)は高知市出身の文人。名は芳衛。雅号桂月は月の名所桂浜に因み、桂浜月下魚郎を縮めたもの。明治29年東大国文科卒。在学中から能文をもって知られ、その文業は美文・韻文・紀行・評論・史伝・人生訓など多彩、著書200余册。漢文を骨格に和文の衣裳で練り上げられたその文章は平明自由、一世を風靡した。終生酒と旅を愛し、酒仙とも山水開眼の士とも称された。仙味を帯びた飄逸酒脱の人格はその文章に色濃く映写されている。小説以外の分野で桂月の文章ほど広くかつ長く愛読されたものはない。
この碑の側面に刻まれた「見よや見よ みな月のみのかつら浜 海のおもよりいづる月かげ」の歌は、大正7年、38年ぶりに故郷の土を踏んだ桂月が、愛弟子の田中桃葉とこの桂浜に遊んだ折の作である。
個人的な評価
4.9
桂浜公園は入場料金なしで海の景色、坂本龍馬像とのご対面、そして数々の文化財を見学できる贅沢な観光スポットでした。ちょこーっとだけ寄って帰るつもりが、内容が充実し過ぎていて長時間滞在してしまいました。土佐辺りに観光に来た人は絶対に訪れてほしい場所です。