桂浜水族館-触れる距離で楽しめる高知の名所!
高知旅行の2日目に訪れた桂浜の地。当初予定にはなかったのですが、「見かけたのでせっかくだから寄ってみるか〜」と軽い気持ちで入ったこの桂浜水族館。思いの外、中身が濃くて大満足でした!
外観

2014年8月27日(水)、高知県の高知市にある「桂浜水族館」を訪れました。
概要
名称 | |
---|---|
住所 | 781-0262高知県 高知市 浦戸 778 |
休館日 | 年中無休 |
営業時間 | 9:00〜17:00 |
電話番号 | 088-841-2437 |
駐車場 | あり 桂浜公園の駐車場を利用。 |
開館日 | 1931年4月 |
ウェブサイト |
アクセス
桂浜公園内にある
桂浜水族館は、桂浜公園内の砂浜脇にあります。桂浜公園へのアクセスについては、下記記事をご覧下さい。
- 桂浜公園で海の絶景と坂本竜馬像に会ってきたよ!
- 高知県桂浜で、竜王岬と龍頭岬、坂本龍馬像などを見学。車、バスでのアクセス方法など。
レポート
2014年で75周年を迎える老舗の水族館

桂浜水族館は、高知県桂浜のシンボル的存在ともなっていて、開園日は1931年4月。2014年でなんと75周年を迎える歴史ある水族館です。先の大戦で一時閉鎖などに追い込まれながらも復活し、地元民や旅行客に慕われる水族館となっています。
高知県の名物といってもいいアカメのオブジェには75周年記念の文字が…!
入り口すぐのところにあるのは、ドクターフィッシュのコーナー。美容のお供、だけど感触が気持ち悪い(笑)。
こんな感じで数はまばらなんですが、手を入れると喜んで寄って来てくれるので面白いですよ〜。ぜひ一度体験してみて下さいね。
進むとすぐあるのが「飼育員さんからの挑戦状」なるコーナー。
水族館の至る所に1文字のキーワードが隠されていて、集めるとメッセージが完成するそう。ゲームを楽しみながら回るのは子供が喜びそうですね。こんな感じで、この水族館は「手づくり色」が強くて心地よいです。
浦戸湾の漁師たちの協力の元、展示されている魚たち。
ふれあいコーナーでキモ気持ちいい体験!?

続いてあったのが「磯戦隊ふれあいレンジャー」と称した、珍しい磯の生きものを触ることができるコーナー。
なんといっても、インパクトあるのがウニとナマコ。どんな感触がするのでしょう…?
ほんの少しの抵抗感を殺して触ってみました。うーん、想像した通りだ(笑)。
本当に、手の平に乗せているだけで垂れて千切れてしまうんじゃないかと思うほどに柔らかくてビックリ。ちなみに「ニセクロナマコ」という名称らしいです。
続いてウニも触ってみました。こちらは想像以上に活発に動くので驚きました。イメージと実際って全然違うんですね〜。面白い!
日本でポピュラーなムラサキウニというらしいです。色も固体ごとに微妙に違っていて、こっちの毒々しいのはパスしました(笑)。
他にもヒトデがいたり、ヤドカリやハゼが元気いっぱいに動き回っていました。
こちらがこの水槽のメンバー、磯戦隊のプロフィール。周りの絵がキモ可愛い!ハゼって2
この「ふれあいコーナー」は、エントランス入ってすぐにあります。「たっちんぐぷーる」と書かれた水槽を目印にしましょう。
昔なつかしのザリガニ釣り

ふれあいコーナーのすぐ隣には昔なつかしのザリガニ釣りコーナーが!! …見た時のテンションで年齢が思い切りバレてしまいそうですが…。昔よくやってたなー。
中には大きなザリガニがウヨウヨ。食いつきがよく、私たちは見学しただけだったんですが、小学生くらいの男の子が釣り上げていました。
ここでキーワードゲームの文字を発見します。数字は2?ここで早くも1を見逃してしまっていました(涙)。
そんな私たちに呆れたかのように見ていたのは、後ほど見た龍馬像の10分の1くらいのサイズのミニ龍馬像。
もう少し離れたところにこんな記念撮影用の顔出しパネルもありました。
好きな人にはたまらない!?カメだらけ

建物に入るとすぐあるのが、大きなウミガメと魚が一緒に泳ぐ広い水槽。ガラス張りじゃなくて直接見れるのがいいですね〜。それにしても物凄く活発に泳ぐ泳ぐ。亀は鈍いってイメージはなくなりつつあります。
上から覗き込んでみると、こんな感じで亀が近寄ってきてくれます。これは私たちではなく、食べ物を歓迎しているよう。「カメの餌やりサービス」があるみたいなんです。
俺だ、俺だ、退け退け〜と押し合うウミガメさん。口からブシャーと何か吐いています。
5秒くらいしたら「なんだ、何も持ってないぜ、こいつ。行こうぜ行こうぜ〜」と去っていってしまいました(笑)。
ちなみに入り口のところには船形の水槽があって、ここには小さいサイズの亀たちが泳いでいました。
1匹がカメラ目線で撮影させてくれました。ラッキ〜。
他にも大きなスッポン。
そして名前を失念してしまったんですが…、恐竜みたいな亀がいました。噛まれたらヤバそうだ。
顔が完全に化け物ですな…。
亀好きな人におまけ。びよ〜〜〜〜ん、と首が伸びています。
高知の天然記念物 土佐錦魚(とさきん)

一見普通の金魚の水槽と思いきや、この金魚、高知の天然物なんです。その名も土佐錦魚(とさきん)。その特徴は水平に優雅に広がる尾びれ。ルーツは江戸時代まで遡り、昭和44年8月8日という語呂がいい日に天然記念物に指定されました。なんと先祖はフナ…!?
土佐錦魚とは・・・?
江戸時代幕末の頃、高知城下に住んでいた下級武士、須賀家で飼育され改良が加えられました。
当初は細長いワキンのような体型をしていましたが、リュウキンとの交雑により、丸みのある体型が得られ、最終的にオオサカランチュウがかけ合わされ、尾が水平に広がる形が求められたと言われています。
明治初年頃に現在の形のトサキンが固定されたと言われています。
動きはとても独特で、尾をヒラヒラとさせています。
ちょっとブレてしまっていますが、尾が3方向に広がっているのが分かると思います。
土佐錦魚の家系的な図と説明。
なかなかくっきりとした写真が撮れなかったので、興味のある人向けに掲示されたものを…。
赤い眼光のアカメさん

面白い魚を発見!入り口にもオブジェとなっていた、その名も「アカメ」です。なんと眼が赤く光ります。
その昔は高知県、宮崎県にだけ見られる「幻の魚」だったんですが、現在では静岡県などでも発見されているよう。ここに展示されているのは浦戸湾のアカメとのこと。
高知の荒々しいイメージとマッチするかのように、顔も身体もとってもゴツいです。
こいつらが集まるとちょっとした怖さがありますね。この後、水槽が暗くなって…
ジャジャーンっと、一斉に眼が赤く光りました。子供が見たら泣きそうだ。
日本初の在来アマゴ展示

桂浜水族館の館内には高知県の「在来アマゴ」を展示しているコーナーがありました。もちろん、それまで「在来アマゴ」って言われても、「何それ?」という知識でした。最近まで「アナゴ」って勘違いしてたし…。
こちらが在来アナゴの姿です。メダカを4倍くらいにした大きさでした。…なんと幼稚な感想。
「在来」とは昔から普通にその場所にいたということ。最近になって発見されて研究が始まったばかりだそう。2011年に四万十川町の土居明さんが町内で発見したアマゴが展示されているみたいです。
ウネウネとうねるウツボの水槽

柔らかなウネウネ好きにはたまらないコーナーを発見。ウツボの水槽です。
中は筒のようなものがたくさん置いてあって、さらにたくさんのウツボが仲良く入っています。ウネウネ〜と動く姿がたまりません。
ウツボの顔は迫力ありますね。ちなみに、ひろめ市場でウツボの刺身を食べてみたんですが、イカみたいな味でした。
生の深海魚を見よう!資料コーナー

水族館の2階には資料室があります。高知に生息するミンククジラの骨や、打ち上げられて保存されている深海魚などを生で見ることができます。
和歌山県の「くじらの博物館」でも見ましたが、こちらはクジラの胎児です。ザトウクジラ説が有力だけど、明らかではないみたいです。
この巨大な突起物は何か分かりますか?これはなんとも珍しい、クジラの生殖器とのことです。雄か雌かは不明です。
これは元々、水産会社の冷凍庫で長年保存されていたものを、寄贈品として受け取ったものらしいです。どうやって取り出したか、保存していたかなど、なかなか興味深いです。
他にも貴重な資料が多いです。例えばこれは、室戸で発見された深海魚のフリソデウオ。なんとも不気味です。
こちらも室戸で発見された、サケガシラ。リュウグウノツカイと似ています。
それにしても、物凄い大きさ…。
スイスイと泳ぐイルカ

水族館のアイドル的な存在、イルカ。ここ、桂浜水族館にももちろんいます。時間が合わなくてショーを見ることはできなかったのですが、元気に泳ぎ回る様子を見ることができました。
元気なアシカとお疲れなオットセイ

イルカ以外にも器用なアイドル、オットセイとアシカがいました。オットセイとアシカの対比がとても面白かったんです。
こちらはショーの合間にも元気に泳ぎ回るアシカさん。
こちらはオットセイ。すっかりお休みモードでした。うーん、可愛い(笑)。
物凄い奥の狭いスペースで眠るオットセイ。昔、押し入れとか、何かの隙間とか、狭いところに入って寝るのが好きだった時期を思い出す(笑)。
こちらは物凄い器用に眠るオットセイさん。落ちないのかな?
水族館のアイドル 2匹のカワウソ

イルカのプールの脇にはカワウソの家がありました。キュートな顔と動きがたまりません。
仲良くじゃれ合う2匹のカワウソさん。こう見えて年齢は10歳以上。2002年生まれのコウメちゃんと、2004年生まれのテンちゃんです。平均寿命は8〜13年ほどだとか。
勝負がついて、水に落とされてしまうカワウソさん。
カワウソの家には鐘が付いていて、運がいいと紐を掴んで鳴らしてくれるらしいです。聴けたら幸せになれるそうですよ〜。私たちは聴くことができませんでした…。
遊具のブランコに乗って、下にいるパートナーを警戒するカワウソ。
カワウソコーナーの外観。イルカ、オットセイのプールの片隅にあります。
カワウソ君たちが可愛く鐘をならしてくれるよ★
ペンギンさんの集団

カワウソに負けず劣らずの可愛さを誇るのは、そう、ペンギンさんたち。真夏の暑い日、プールにいても、それでもみんな暑そうでした。
写真集
桂浜水族館のキャッチフレーズ、イルカの顔前面で「クルカ?」。おおー、上手い!
2015年10月、再び、桂浜公園に来たので、水族館の看板をチェック。前回と変わっていました。キャッチフレーズは「大好き・海のともだち」とシンプルになっていました。
桂浜水族館で開催されているイベント一覧。いっぱいあるのでスケジュールが合ったら見ていきましょう。
桂浜水族館で嬉しいのは、小さな子供のための授乳室があること。オムツの交換などもここでできます。
授乳室は入り口すぐそばにあります。水族館の中心の位置になるから、館内のどこからでもすぐに行くことができますよ〜。
おみやげコーナーは出口にあります。可愛いぬいぐるみなど揃っていました。
おみやげ屋さんの帽子コーナー。色んな水族館のキャラクターが揃っています。
桂浜水族館の初代館長、永國亀齢(ながくにきれい)さんの写真。大阪の水族館を見て感動した彼は、土佐湾の魚を見れる水族館と釣り堀を開設したそうです。台風や太平洋戦争での閉鎖を経ながらも今日まで続きました。
水族館は砂浜にあります。都会の中にある水族館ばかり行っていたので、この風景はとても新鮮です。本来なら海に近い方が自然なんですけどね。
個人的な評価
5
決して大きくはない水族館で、急ぎ足なら30分くらいで見学することができる規模なんですが、中身が濃いので時間を忘れて楽しむことができました。なんといっても、ガラスで隔てられていない、手を伸ばせば届く距離で数々の海の生きものを見れるコーナーが多く、終止ワクワクできました。
桂浜に来る人のメインは桂浜の景色、坂本龍馬像だと思うんですが、30分ほどでも時間があるなら、絶対に入ってみた方がいいと思います!