はりまや橋でよさこい節の意味を知ってきたよ!
高知県旅行の4日目は、東京へ帰るために朝一で高知駅へ。最後の観光地は約5分くらいの滞在ではりまや橋を見学してきました!高知に来たらチェックしておきたいけど、わざわざ車で、は行きにくい場所なんですよね〜。
外観

2014年8月29日(金)、高知県の高知市にある「播磨屋橋」を訪れました。
概要
名称 | |
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住所 | 780-0822高知県 高知市 はりまや町 1-1-28 |
定休日 | 年中無休 |
観光時間 | 24時間 |
電話番号 | 088-823-9457 (高知市観光振興課) |
駐車場 | なし |
ウェブサイト | よさこいネット |
アクセス
セットでの観光がお勧め
JR高知駅より南方面に歩いて徒歩約10分ほどです。大通りで車の流れの激しい交差点にあるため、路上駐車はできません。なので高知駅を訪れた機会に足を運ぶのがベストです。私たちは高知駅周辺でレンタカーを借りていたので、最終日に電車に乗る前に、返してから向かいました。
「高知駅から歩く予定がないんだけど観光コースに取り入れたい」という場合、例えば、ひろめ市場や高知城を観光したついでに、商店街で買い物がてら観光していくのはいかがでしょうか?その辺りからも大体約10分ほどです。ひろめ市場は高知に行ったら一度は行きたい、ご当地グルメが集まる市場です。有料ですが、ここに車を停めて高知城やはりまや橋へ行くことができます。
レポート
はりまや橋ってそもそも何?

この「はりまや橋」は、江戸時代にこの高知を支配していた2大商人の播磨(はりま)屋と櫃(ひつ)屋、この両者が互いに往来するために私的に建てられたそうです。
江戸期はりまや橋の由来
藩政時代、堀で隔てられていた豪商播磨屋と富商櫃屋が互いの往来のために架けた私橋が、後に「はりまや橋」と呼ばれるようになります。当時は、簡素な木造りの橋でした。
橋は、時代とともに幾度か架けかえられ、昭和三十三年には南国博覧会のため、朱色の欄干が登場します。翌年、歌謡曲「南国土佐を後にして」がヒットしたことで、同名の映画が創られ、スクリーンに映し出された朱色の欄干が「はりまや橋」として、全国に知られるようになりました。
ここに架かる木造りの橋は、平成五年、全国から寄せられた680件の「はりまや橋に対する整備のイメージ」を基に、江戸期のはりまや橋として再現したものです。

今は小さい人工水路になっていて見る影もありませんが、当時、橋の間は大きなお堀で隔てられていたといいます。
南国博覧会と、南国土佐を後にして

当初は簡単な木造りの橋だったのが、昭和33年(1958)の南国博覧会で転機を迎えます。高知市の産業を発展させようというこの行事のため、鮮やかな朱色の欄干が採用されました。
さらには、この「はりまや橋」を取り上げた歌謡曲、南国土佐を後にして(武政英策作)をペギー葉山さんが歌って大ヒット、さらには、その影響で公開された同名映画が大ヒットしたことで、この朱色のはりまや橋が全国区で有名な橋に成り上がったそうです。映画には浅丘ルリ子さんとかが出演していました。
南国土佐を後にして 都へ来てから幾歳ぞ
思い出します故郷の友が 門出に歌ったよさこい節を
土佐の高知のはりまや橋で 坊さんかんざし買うを見た
悲恋の場所

この「はりまや橋」には、悲しい恋のエピソードがあります。1850年頃、「竹林寺の住職純信が、美人の娘、お馬のために、このはりまや橋で(坊主のくせに)かんざしを買った」という噂が広まったことで、2人の間が引き裂かれてしまったそうです。その後、2人は駆け落ちを決行するも捕まり、追放処分になってしまったとか…。
「出逢いの広場」と書かれていたので、ここで待ち合わせたらロマンチックだなーとか思っていたんですが、このエピソードを知ってしまうと、ちょっと気が引けちゃいますね。
- はりまや橋 (高知の四季いろいろ)
- 純信とお馬の成り行きについて、こちらのページに詳細が掲載されていました。興味のある人はぜひ、読んでみて下さい。

先ほど紹介したお馬像の案内がありました。横山隆一さんの代表的な作品には、「フクちゃん」があります。「毎日新聞」に四コマ漫画として掲載されていました。
よさこい節
土佐の高知のはりまや橋で
坊さんかんざし買うを見た
よさこい よさこい
純信お馬像は
高知市出身の漫画家
横山隆一氏のデザインです
さよなら、はりまや橋!

この「はりまや橋」は、今ではバスターミナルとしての方が有名かもしれません。ここから桂浜や龍馬空港など、様々な場所に路線が広がっています。移動手段が車じゃない人からしたら高知観光の拠点ですね。歴史的にも機能的にも重要な場所としていつまでも残ってほしいものです。

それでは一応儀式をしておきましょう…。まずは途中でかんざしを買わないように決意します。

そして橋を渡ります。…ごめんなさい、これだけです。ということで噂に聞いていた通り、とても小さな名所でした。東京までの岐路、バスが来るまでの空き時間にちょうどいい観光となりましたよ。

約5分ほどの短い間だったけど、いい時間をありがとう。さよなら、はりまや橋!
アンパンマンの石像、バス

高知駅から「はりまや橋」までの道路には、高知県の有名人、やなせたかしさんが生み出したアンパンマンのキャラクターの石細工が並んでいました。
写真集
個人的な評価
4.5
とっても小さな名所なので、これを見るために他の都合を動かして…、といった努力は不要だと思います。が、高知の名所なので時間があったら見ておきたいですね。「日本三大がっかり」などと言われていますが、景色や楽しみだけが観光じゃありません。その地域で特別な場として引き継がれてきたものに触れる。空気を感じる。その満足だけでも十分に価値があるものだと私は思います。