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五色の浜で土佐の荒ぶる海と横浪メランジュを堪能してきた!

アイキャッチ画像

高知県旅行の3日目、国の天然記念物にも指定された「横浪(よこなみ)メランジュ」を見学するため、高知県土佐市は宇賀山にある「五色の浜」を訪れましたー。今年の天候の影響か、荒々しい海岸の景色が待っていましたよ。

外観

「五色の浜」の外観
「五色の浜」の外観

2014年8月28日(木)、高知県の土佐市にある「五色の浜」を訪れました。

概要

名称五色の浜ごしきのはま
住所781-1165高知県 土佐市 宇佐町竜
観光時期一年中
開放時間

24時間開放

電灯が一切ないため、陽が落ち始めると大変、危険です。

電話番号088-852-7679 (土佐市産業経済課)
駐車場1台
ウェブサイトよさこいネット

アクセス

「五色の浜」の地図

専用駐車場

  1. 横浪スカイライン(47号線)にある駐車場横浪スカイライン(47号線)にある無人の駐車場です。料金はもちろん無料、ワゴンでも問題なく入れるスペースです。看板などが何もないため、スピードを出していると通り過ぎてしまうかもしれません。宇佐大橋方面から来る場合は左側を見ておいて下さい。反対方面から来る場合は、「五色の浜」の看板を過ぎてすぐ右側に見えてくるので見逃すことはないでしょう。
  2. 横浪スカイライン駐車場からは、車道の脇を歩いて行くことになります。くれぐれも走ってくる車にご注意下さい。この辺りは18時くらいから一気に真っ暗になるので、それを考えると夏なら17時、冬なら16時以降は行くのは止めた方がいいと思います…。
  3. 横浪スカイラインから眺める海「五色の浜」の入り口までの途中、左側に金網があって、その先には高知の海、土佐湾の景色が広がっています!とっても綺麗ですよー。車道脇なので長居できる場所ではありませんが(笑)。今からこの下まで、山道を下って行きます…。
  4. 「五色の浜」の入り口というわけで徒歩約3分ほどで、入り口に辿り着きました。青い看板が特徴的ですね。ここから険しい道が待っています…。

徒歩でのアクセス

「土佐 国民宿舎」に宿泊していないのであれば、徒歩でアクセスするのは大変難しいと思います。入り口は山の上にあり、バスもありません。もっと言えば、国民宿舎からでも徒歩で行くには1、2kmほど、車道を歩くことになりお勧めできません。

レポート

難関の山道を下って海岸を目指す…

「五色の浜」まで山の狭い道を通って行く
「五色の浜」まで山の狭い道を通って行く

入り口に入ると、海を忘れそうな山道が待ってます。勢い良く生い茂る植物に囲まれた1人幅の狭い道。うーん、これは険しそうだ(笑)。

  • 手すりがない道、横は崖です…途中、恐ろしいことに脇に手すりのない道がありました。小さいお子様など連れている場合は、危険なので、ここの観光は止めておくことをお勧めします。
  • もう少し、もう少し…それにしても狭い、狭い。「黙れ軟弱者!」と言われそうですが。この日は雨が降っていたからマシだったんでしょうが、晴天の日なんかは虫が大量かもしれないので短い距離だけど虫除けを持って行った方がよさそうです。
  • 五色の浜に到着!大体4
  • 下から見た階段ちなみにこちらは下から見上げた階段です。繰り返しますが、本当に険しく、危ないです。行くなら、大人だけで、明るい時間に行きましょう。

五色の浜の景色

天候の影響か、岩が転がっている
天候の影響か、岩が転がっている

この夏の台風などの影響でしょうか?浜にはこのように、そこら中に岩が転がっていて足の踏み場がない状態でした。海の方まで来るには不安定な岩の上を伝ってくることになりました。20年くらい前、よく遊んでいたアスレチックを思い出した私。

  • 土佐湾の眺め険しい道の先にはなかなかの絶景が待っていました。前面に広がる土佐の海。この力強く荒ぶっているのが特徴的ですねー。
  • 荒ぶる高知の海と岩「五色の浜」って言うと、その名前からカラフルで美しい海っていう印象がありましたが、そういうメルヘンチックなイメージは一気に壊されましたね(笑)。逆に、いわゆる「用意された観光場所」じゃない、なんというか自然本来の海を目の当たりにすることができて、そちらの方に感動してしまいました。これはこれで美しく、絶景だ。
  • 左手側に見える奇岩、通称「伊坂ノ鼻」浜辺の左手側には、奇岩がそびえ立っていました。自然が作る形ってどれもこれも面白くて見とれちゃいますね。この辺りは「伊坂ノ鼻」といって、奇岩の左側の岩道を抜けていくと、もう1つ浜辺があって、「横浪メランジュ」の地層を見ることができるそうです。この日は波と風が強く、しかも雨も降っていたのでさすがに行くのを断念しました。
  • 色とりどりの美しい石ふと足下を見たら、ありました。予定していた「メルヘンチックな光景」が。様々な色がついた石の数々…。これが「五色の浜」の正体なんですね。綺麗だー。
  • 五色の浜で拾った貝殻こんな綺麗な貝殻も拾ったよ!
  • 「五色の浜」のスペース観光するスペースはとっても小さいです。ものの5分で見回ることができちゃいます。タイミングがあったらついでに寄ってみて下さい。

五色の浜の風景を動画に残してみました。台風が過ぎ去って何日か後の海です。

写真集

  • 宇佐大橋これは、土佐方面から撮影した海の風景です。奥の方に見えるあの「宇佐大橋」を渡って、「五色の浜」へ向かいます。
  • 「五色の浜」の入り口の看板「五色の浜」には、横浪スカイラインから入ることができます。看板が見えるので、それを目印にしましょう。
  • 岩石流れるように変形している岩石です。
  • 夜の風景高知の空は、あっという間に暗くなってしまいます。山道は危ないので、明るいうちに帰りましょう。
  • 海岸の風景海岸の風景です。樹々が流れ着いています。
  • 横浪メランジュなど国天然記念物 文化審答申「国民宿舎」にあった「五色の浜」の案内です。こういった背景を読んでから訪れると、さらに楽しめると思います。

資料集

横浪メランジュとは

入り口にあった案内板
入り口にあった案内板

それは、「横浪メランジュ」の地層がプレートテクトニクス学説を陸上で初めて証明したことで世界から高い評価を受けたからだそうです。

【国指定天然記念物「五色ノ浜の横浪メランジュ」】

土佐市横浪半島の五色ノ浜海岸には、「四万十帯」と呼ばれる海洋プレートが動いて日本列島に付け加わってできた地層(付加体)が分布しています。

五色ノ浜の横浪メランジュは、このような考え方(プレートテクトニクス学説)を、世界に先駆けて陸上で初めて証明した場所として国内外から高い評価を受け、2011年2月に「国の天然記念物」に指定されました。

「メランジュ」とは、大きさや種類の異なるいろいろな岩石が無秩序に混在している地層で、「混在」「混合」を意味するフランス語です。

横浪メランジュの岩石群に含まれる放散虫化石の年代や古地磁気の測定から、この地域には1億3千万年前から7千万年前までの岩石や地層が入り乱れて分布していることがわかりました。この地層は、赤道付近の海底で噴出し、プレート運動によって運ばれてきた「枕状溶岩」や放散虫の遺骸が積もってできた「チャート」、四国付近の陸地から運ばれてきた「砂岩」や「泥岩」から成っています。四国沖の海溝で海洋プレートが沈み込む際に、枕状溶岩・チャートの一部がはぎとられ、この砂岩や泥岩の中に切れ切れになって取り込まれ、付加したのです。

横浪メランジュの北端にある伊坂ノ鼻を越えた岩場では、「地震断層の化石」を観察することができます。

五色の浜入り口の案内板

岩石の風景

五色の浜の横浪メランジュ
五色の浜の横浪メランジュ

当日は天候もあり、「横浪メランジュ」の方に進むことはできませんでしたが、それを思わせるような岩石の風景を見ることはできました。「メランジュ」とは、様々な岩石がかき混ぜられてできた地層です。スイーツが好きな人は「メレンゲ」を知っていますよね?この「メレンゲ」と「メランジュ」は同じ言葉なんです。メレンゲのように卵をかき混ぜるかのごとく、様々な岩石でここの地層は形成されています。

この「横浪メランジュ」という地層は、日本列島がプレート運動により形成された過程だったり、巨大地震が発生するメカニズムだったりを解明するための貴重な資料になるそうです。

個人的な評価

4.3

想像していたものとは全く違いましたが、なかなか楽しむことができました。高知土佐湾の「活き活きとした海」を堪能できる観光名所ですね。地層に興味があるなどして「横浪メランジュを絶対に見てみたい」という人でもない限りは、予定に組み込んでわざわざ行くような場所じゃないかもしれません。が、近くに来たら寄ってみることをお勧めします。

注意点として、「五色の浜」まで降りる道は危険です。お子様連れや天候が悪い日には行かない方がいいでしょう。それと、夕方以降、一気に真っ暗になって何も見えなくなるのでこちらも危険です。浜や山道、車道にはライトが一切ありません。行くなら早めの時間を推奨します。

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更新履歴
2014年9月3日 (水)
コンテンツを公開しました。