ヨコハマおもしろ水族館 赤ちゃん水族館に行ってきた!
横浜旅行の初日、山下公園に続いて訪れたのが、この「ヨコハマおもしろ水族館 赤ちゃん水族館」。中華街の中にある、こじんまりとした建物ですが、施設の規模や展示の良ではなく、一風変わった工夫で楽しませてくれる水族館です。
外観

2015年9月23日(水)、神奈川県の横浜市にある「ヨコハマおもしろ水族館」を訪れました。
概要
名称 | |
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住所 | 231-0023神奈川県 横浜市 中区山下町 144-チャイナスクエアビル3階 |
休館日 | 年中無休 |
営業時間 |
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電話番号 | 045-222-3211 |
駐車場 | なし |
開館日 | 2004年7月15日 (木) |
ウェブサイト |
アクセス
観光地図

水族館の地図です。施設内には「おもしろ水族館」と「赤ちゃん水族館」の2つが含まれていて、1つのチケットで自由に行き来することができます。
レポート
おもしろ水族館

「あの吉本興業がプロデュース」というイメージ通りに、各水槽は、他の水族館では決して見られないようなユニークなものばかり。
一見ハチャメチャなだけかと思いますが、これらは魚の研究も兼ねているようです。例えば、この水槽では、普段は海藻を食べるアイゴやハギがどのような野菜に適応するのか研究されています。
キャベツ、レタス、白菜には適応しているけど、ネギやしいたけは苦手のようです。こういった試みは、最近では八景島シーパラダイスでも見かけました。
ヤドカリには、様々な住まい(貝)を用意して、適応能力を調べているそう。
カレイの水槽。うん、これは下らねえ。
コクテンフグの水槽。このフグは、顔がある動物に似ているそうです。その動物とはなんでしょう?
答えは犬。犬小屋があるからすぐに分かってしまいますね(笑)。おーー、確かに似てる!
水槽のアイテム以外にも、例えば、面白い表情をした魚だけを集めた「おさかな合コンパーティ会場」や…
猛毒や針を持つ危険性物だけを集めた「危険生物水槽区」など、純粋に魚だけを見て楽しむ、本来の水族館の要素も忘れられてはいません。

館内の風景です。横浜中華街のイメージに合わせた内装になっていました。どこか怪しげな雰囲気。
館内の一画にあった未確認生物自動販売機。ここでは人魚やネッシー、ムカデクジラなどが平均10億円ほどで販売されています。
本日何度目かの「下らない」というセリフ(笑)。お笑い要素が満載の水族館ということです。
水槽や雰囲気だけでなく、イベントも一風変わったものだらけ。こちらは「お魚の歌謡ショー」。時間になると、普段泳いでいる隣の水槽から、このショールームに魚が一斉に移動してマイクの周りをうろつき始めます。これは、明るさと餌を結びつけて学習させた結果だそうです。
赤ちゃん水族館

「おもしろ水族館」を楽しんだ後は、併設する「赤ちゃん水族館」を訪れてみました。「赤ちゃん」という言葉には、「小さいお子様向け」と「魚の赤ちゃん」という2つの意味が含められているようです。
亀や鮫など、様々な赤ちゃんが展示されていました。こちらは2015年8月に生まれた、この時点で生後1ヶ月のアオウミガメ。
赤ちゃん水族館は、このように幼稚園をイメージした内装になっているのが面白いです。子どもの日記風に、魚の生態が解説されています。魚そのものよりもむしろ、案内を見るのが楽しかったり…。
当日は小さいサメ展と銘打って、ネコザメとポートジャクソンシャークの子どもが展示されていました。どちらも成長すると1〜1.5mほどの大きさになるようです。
こちらもサメの子ども。すぐ下の水槽には大きな親サメが展示されていました。
そのまま子どもが遊べてしまう、幼稚園の園庭をイメージした作り。
遊具は、このように水槽になっています。この水槽の中にもおさかな用のジャングルジムがあったりして面白い。
体験要素もたくさん用意されていました。これは、突くと赤く小さなイソギンチャクを放出する「ウメボシイソギンチャク」の水槽。用意された棒で実際に突いてみることができます。
梅干しなので日の丸弁当をイメージした水槽になってます。当日は肝心のウメボシイソギンチャクがいませんでした。なので、ご飯粒を突いてみました。
子ども向けの知育ブロックのブランド「LaQ」とコラボした水槽。LaQで作成した様々な巣の中に、魚がいます。
下駄箱式の水槽。子どもは梯子を登って上の段の水槽を見ることができます。
おさかな3択クイズ

入館する時に、受付でクイズ回答用の「おもしろペン」を受け取ります。ペン先が磁石になっていて、青、黄色、赤のいずれか正解の色に近づけた時だけくっつく仕組みです。
こちらがルール。気軽に楽しむだけのもので、特に景品などはありません。費用もかからない、なかなか良いアイデアですよね。
ほとんどの水槽にはこのようにクイズがあるので、ちょっとした豆知識を獲得しながら飽きずに回ることができます。

実はこの「おさかな3択クイズ」、クイズの答えが簡単に分かってしまうイカサマが存在します。正解の色にだけペンがくっつくということは、その色にだけ、このように跡が付いているんです。デートで行く時、恋人に「お魚は超得意だぜ」をアピールしちゃおう(笑)。バレたら怒られそうですが。
オオグソクムシ

おもしろ水族館の魅力の1つが、オオグソクムシのコーナー。記念撮影をしたり、ちょこっと触ることができちゃいます。記念撮影のコーナーでは、こんな風にオオグソクムシの水槽に顔を出して撮ることができます。
顔の周りは、うじゃうじゃとオオグソクムシだらけ。マニアにはたまらないかもしれません(笑)。
オオグソクムシの様子。苦手な人は苦手だけど、好きな人は好き。まさに評価が正反対に分かれる生物ですね。連れの人と喧嘩にならないよう注意。
オオグソクムシ(大具足虫)は、ダンゴムシやフナムシの仲間で身体のサイズが最大。魚の死骸などを食べることから「海の掃除屋」と呼ばれています。危険が迫った時には口から臭い匂いを出して撃退するそうです。
「つかみどり」と書かれた水槽が。ここでは、オオグソクムシに、実際に触ることができます。ウニやヒトデに触れる水族館はいくつか見てきたけど、オオグソクムシは初めて!

「つかみどり」と言っても、実際には背中にちょこんと触るだけです。ツヤツヤなお肌をしていましたよ。

「日本初公開」と銘打たれた水槽の中に展示されていたのは、この白いオオグソクムシ。当日はこのように、終止、背中を向けたままだったんですが、確かにその身体は真っ白。
通常のオオグソクムシと見比べてみると、その白さが際立ちます。おもしろ水族館の公式ブログは、この白いオオグソクムシの飼育日誌になっているので、興味のある人は覗いてみましょう。
全長は10cmほど。甲羅だけでなく、目もお腹も全部白いそうですよ。この案内板では、まだ名前は決まっていないとなっていますが、公式ブログを見ると、どうやら「しろまる」という名前が付いている様子。
オニダルマオコゼ

オニダルマオコゼの水槽には、なんと7匹ものオニダルマオコゼが、岩のふりして潜んでいます。君は何匹見つけられるかな?
おもしろ水族館では、定期的に様々なイベントが行なわれています。当日見た1つが、このオニダルマオコゼの食事ショー。なんですが、食事ショーの前に、もっと貴重な光景を見てしまいました。オコゼが泳ぐ姿です。見て下さい、泳いだ後に岩に擬態してジーっと固まる様子を。物凄い見事。
オニダルマオコゼが餌を食べる瞬間です。その見た目とは裏腹に、信じられないくらいの光速のようなスピードで食らいつきます。それでいて、全体的にはズッシリノッシリというイメージ。
個人的な評価
4.5
小さい水族館ということで、あまり期待はしていなかったのですが、小さいながらも客を楽しませようという工夫が満載で思いの外、夢中になっちゃいました。話のネタにもってこいの水槽ばかりなので、横浜中華街に来たついでに寄ってみるのをオススメします。ゆっくり回っても30分くらいで観光することができますよ。白いオオグソクムシの「しろまる」も、その道のファンには、たまらない存在ですね。