碓氷湖@群馬-景色が気持ち良い遊歩道を歩いてきたよ!
群馬県は安中市にある「碓氷湖」を訪れました。青空の下、緑の山々に囲まれた湖の風景が気持ち良い観光スポットです。湖を囲むように散歩道が用意されていて、一周することができますよ〜。
外観

2015年7月10日(金)、群馬県の安中市にある「碓氷湖」を訪れました。
概要
名称 | |
---|---|
住所 | 379-0307群馬県 安中市 松井田町坂本中山道 |
開放時間 | 24時間開放 |
電話番号 | 027-382-1111 (安中市松井田支所地域振興課商工観光係) |
駐車場 | あり |
ダム竣工年 | 1994年 |
ウェブサイト | 公式サイト |
アクセス
観光地図

全体地図です。碓氷湖の魅力の1つは、湖を囲むように遊歩道が続いています。
レポート
碓氷湖の風景を撮影してみました。今からここを一周してきまーす。
遊歩道

碓氷湖の魅力が遊歩道。距離にして1.2kmくらいの滑らかな道を20〜30分くらいかけて歩きます。右回りでも左回りでも特に違いはありません。私たちは最初にダムを見ようと左回りを選択…。
遊歩道の途中には「坂本ダム」「ほほえみ橋」「ふれあいトンネル」など、ちょっとしたスポットが続くので飽きません。
遊歩道のスタート地点。準備ができたら早速レッツゴー!
体力にあまり自信のない人でも安心して下さい。道の9割くらいは、このような滑らかな道が続きます。樹に囲まれて涼しいですよ〜。
訪れたのは初夏だったので、このように樹々の色は緑。これが、秋は紅葉で真っ赤に染まり、冬には雪で真っ白くなるそうです。
駐車場から降りてすぐのところは、湖の水際まで降りることができます。浅瀬ですが、お子様連れの人はご注意下さい。
これは階段でもありますが、人が少ない時期ならベンチにも使えます。ここに座って、テイクアウト可能な地元の名物、「おぎのやの釜めし」を食べるのもオツですよ。
透き通って綺麗な水。左下の方に魚が映っています。人間が近づくと凄い勢いで逃げてしまいましたが。奥に見える赤いアーチの橋は、この後に行く「ほほえみはし」です。
無人のボート乗り場がありました。普段はボートに乗ることができませんが、毎年7月くらいに行なわれる「碓氷湖まつり」で乗ることができるみたいです。「碓氷湖まつり」では、県の防災航空隊による訓練が行なわれ、見学できます。その内容は、ヘリコプターを使った水難救助。興味のある人は、県のイベント情報をチェックしましょう。
碓氷湖は一級河川に分類されています。国土保全上、国民経済上で重要と認定した河川です。「国が大切に思っている河川」ということですね。
碓氷湖がある群馬県安中地方の名産である「梅」を舗装の材料にしていて、梅香る「うめロード」。時期のせいなのか、正直、香りは感じませんでしたが(笑)、廃棄される材料を活用している良い例ですね。「すべり止め効果」は、とっても感じました。まさに歩きやすい道。
坂本ダム
碓氷湖には「坂本ダム」があります。このダムの上にある橋は、鉄道風になっているのが分かりますか?以前、この碓氷の地には鉄道が通っていて、それらの思い出を損なわないようにデザインされているんですね。
坂本ダムの建設記念碑。山の土砂災害を防ぐための砂防ダムとして1958年に建設されました。元々は国の管理だったのが、1981年に群馬県に移管されました。そしてその後、再開発によるダムの補強工事等が完了したのが、この記念碑の平成6年(1994年)です。
湖側には水は流れていません。ダイナミックな光景を見られるのは、橋の裏。
それまでの静寂が嘘のように、激しく流れている水の様子を楽しむことができますよ〜。
ダムの下はこんな感じ。本来の遊歩道から外れて歩くことになりますが、この河川沿いにも遊歩道があり、ダムの様子を下から眺めることができます。
ダムの下に続く道。行くか行くまいか迷ったのですが、ヘビを見かけて嫁さんが怖くなった、というのを言い訳にして止めておきました(笑)。
ダムの脇には、碓氷湖の風景にマッチするように作られた、ロッジ風の管理施設があります。ここがレストランだったら、ちょっと素敵かも、と思ったり。
ほほえみはし

遊歩道の途中にあるのが、この「ほほえみはし」。小さな橋なんですが、アーチになってます。
碓氷の文化遺産、「めがね橋」を思わせる姿。まさに「ミニめがね橋」ですな。
整備してから約20年。床はこのように欠けてきてしまっています。が、これがなかなか風情あって良かったりもします。
ほほえみはしの下には「赤芝沢」という沢があります。深く、透き通る水の中に魚がたくさん泳いでいました。禁止されてはいますが、釣りをしたくなるスポットです。
「ほほえみはし」から眺める碓氷湖の景色。スタート地点から湖を挟んで向かい側、半分くらいの位置ですね。
ふれあいトンネル

ほほえみはしの先にあったのが、この「ふれあいトンネル」。こちらも碓氷の鉄道を想起させる外観になってます。
この「ふれあいトンネル」という名前は、この地元の、当時の中学生、平野忍さんによるものです。トンネルの中は薄く赤めの照明がとても綺麗でした。
この写真で観るとちょっと不気味になってしまい申し訳ないんですが(笑)、子どもたちが描いた壁には色々な作品が飾られていました。
夢のせ橋

左回りのコースでは最後の大きなスポット、「夢のせ橋」です。先ほどの「ほほえみはし」とは違い、大きくガッチリとした橋です。
このように、かなり高い位置を通っていて景色は爽快です。当たり前ですが湖ばかりに目が行きがちですが、周りの山や樹々の緑も素晴らしい。これくらいの色合いは夏じゃないと観られないですね。
「夢のせ橋」の下を通るのは中尾川。樹々も砂も、そして水も、まさに「サラサラ」という表現がピッタリですね。
高野辰之の「紅葉」

碓氷湖に歌碑が飾られていました。高野辰之という方の「紅葉」という歌です。舞台は「熊野平駅」。今はありませんが、横川駅から6kmほど離れていた隣駅です。1920年頃、碓氷の地に鉄道が走っていた時、車窓からの眺めがこの詞になったと言われています。この碓氷は箱根や日光に負けず劣らない紅葉の名所です。
秋の夕日に照る山紅葉
濃いも薄いも数ある中に
松をいろどる楓や蔦は
山のふもとの裾模様渓の流に散り浮く紅葉
波にゆられて離れて寄って
赤や黄色の色さまざまに
水の上にも織る錦
個人的な評価
5
自然を感じる気持ちの良い時間を過ごせました。山や湖の景色が素晴らしいだけでなく、1.2kmの遊歩道の途中には、ダムやトンネル、橋など様々なスポットが散りばめられていて全然退屈しません。碓氷湖に来たら、湖を眺めるだけでなく、ゆっくりと一周してみることをオススメします。
ランチの場所が決まってなく、時間が許すのなら、ここからそう遠くない横川駅のすぐそばにある「おぎのや」で「峠の釜めし」をテイクアウトして、湖の畔で食べるのはいかがでしょう?景色が良いとご飯も美味しいと思います。ここに来たら「めがね橋」に行くのも忘れないようにしましょう。