博多長浜らーめん 田中商店-赤オニの旨辛とコクの凄いスープに感動!
公開日: 2014/06/29 | 更新日:
今回は足立区で誰もが知っている人気店「田中商店」を訪問してみました。太麺系のラーメンが台頭する中で、「細麺」で勝負しているラーメン屋さんです。
外観

2014年6月29日(日)、東京都の足立区にある「博多長浜らーめん 田中商店」を訪れました。
概要
名称 | |
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住所 | 121-0075東京都 足立区 一ツ家 2-14-6 |
定休日 | 年中無休 |
営業時間 | 18:00〜4:00 |
電話番号 | 03-3860-3232 |
麺の種類 | トリオ製麺 |
席 |
|
駐車場 | あり |
開店日 | 2000年12月20日 (水) |
ウェブサイト |
メニュー
らーめん | 720円 | ねぎチャーシュー麺 | 1,030円 |
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ねぎらーめん | 850円 | 赤オニ | 120円 |
チャーシュー麺 | 950円 | 替玉 | 130円 |
ごはん | 150円 | 韓国風明太ごはん | 300円 |
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明太ごはん | 300円 |
アクセス
駐車場
レポート
ねぎらーめん

基本的なメニューはラーメンのみ。「ねぎらーめん」「チャーシュー麺」「ねぎチャーシュー麺」があります。私が頼んだのは「ねぎらーめん」、850円です。普通のラーメンだと、もったいない気がして何かしらの色をつけたくなるのは悪い癖かもしれません(笑)。出てきたのは、青ネギ全開のラーメンです。ちなみに頼んだ1分くらいで出てきました。

麺の堅さを選べるのが特徴的で、「やわ」「普通」「バリかた」「はりがね」の4種類から選択できます。名前が面白いですよね。せっかくなので「はりがね(超かた麺)」を選択、歯応えがありました!言っておくと「面白ネタ」みたいな堅さではありません。スープの熱さで麺が柔らかくなっていくのを考えると、むしろ「はりがね」でちょうどいいくらいに感じました。

海苔には各国の言葉で「ありがとう」のメッセージが書いてあります。子どもが喜びそうですねー。ちょっとした話題の種にもなりました。

こちらはコリッコリのキクラゲ。キクラゲがこんなに美味しいと思えたのは初めてかも…。個人的には食感があるだけの邪魔な存在くらいに思っていたキクラゲさん。だけど印象が変わりました。スープと超、合います。

そしてチャーシュー。「中華そば 椿(閉店)」のアンデス高原豚の分厚いチャーシューや「魂のチャーシュー麺 清水(閉店)」を知ってしまっていた自分は、どこのお店のチャーシューも、正直、おまけくらいの印象しかありません。

が、食べてみてビックリ。ここのチャーシュー、美味かった。最初に目にした見た目とは裏腹に、厚い、厚い。そしてコリ、コリと堅い、堅い。

伝わればいいんですけど、断面を撮ってみました(笑)。噛もうとすると最初はツッかえてしまい、力を入れて噛み千切ると旨味がギュッと広がるイメージ。これは美味いチャーシューだ!次に行った時は「チャーシュー麺」に決定です。

そして何よりも美味しかったのが、このスープ。これ以上ないくらいにコクがあります。大袈裟な表現をしちゃえば、トロトロで下に粘り着くイメージ。味が美味しいから、そのトロトロさも快感です。今回頼まなかったんですが、人生で一度はこれで雑炊を食べておきたい…。このスープはぜひ、味わってほしいです。
赤オニ

基本メニューはラーメンのみの「田中商店」ですが、サイドメニューの赤オニ(120円)を頼むと、つけ麺風に博多ラーメンを楽しむことができます。「赤オニ」って何なの?って最初思っていましたが、出てきたのはこれでした。練り玉と器が1つ。

赤オニの練り玉は物凄く大きいです。最初は食べ方に戸惑いますよね。メニューの案内を見ながら、赤オニ(つけ麺)のスープを作ってみましたよ。

と言っても、作り方は簡単。まず、器に、赤オニの練り玉を丸ごと入れてしまいます。豪快に入れちゃって下さい…。

そしてラーメンのスープをそこに投入。混ぜ合わせます。ラーメンが半分くらい進んでから作るのがちょうどいいかもしれません。

これで「赤オニスープ」の完成です。単純ですよね!

このスープでつけ麺みたいに、食べます。麺を入れるとこんな感じ。

「赤オニ」の旨辛な成分が絡み付いた麺。これは美味しかったです!ラーメン、赤オニと2種類のメニューを、たった120円で楽しめるのはお得ですよね。この変化を楽しむためにも、麺の堅さは余裕を持って「はりがね」にしておくのがお勧めなんです。

スープは辛いですが、辛いの苦手な私でも単体で飲み干せる旨さがあります。本格な激辛をお望みなら、無料トッピングの「激辛高菜」をお勧めします。
叉焼麺

2016年6月に再訪。チャーシュー麺を注文してみました。ドロドロのスープが食欲を刺激します。出てきた時はチャーシューは見えませんが…。

スープをかき分けると、大量のチャーシューがありました。これは豪華!一緒にライスも食べたくなってきちゃいますね。
替え玉

替え玉を注文してみました。店員さんに声をかけるとすぐに持ってきてくれます。麺の硬さはハリガネ。一杯じゃ物足りない日は頼んじゃいましょう。
トッピング各種

「田中商店」のトッピング。激辛高菜に紅ショウガ、ゴマにニンニクと、普通のお店にはない珍しいものばかりでしたよ。

こちらはトッピングとしては珍しい高菜…、かと思って気軽に食べたら、めちゃくちゃ辛くてビックリしました!激辛フリーク兼ラーメン好きにはたまらない一品です。

容器に「激辛注意!」と書いてありますが、これ本当に激辛です。スープの味も変わってしまうので、入れる際は覚悟を決めて下さい。

胡椒は「らーめん大」に置いてあったのと同じで、底を容器に向けて上部を横に回すと出てくるスタイリッシュなタイプ。使い方を知らないと恥かくやつです…。

風味と食感が気持ちいいゴマ。途中で大量に入れたくなっちゃいます。

ゴマをラーメンに入れるとこんな感じ。

ニンニクはおろしニンニクなんだけど、固形物に近いです。「赤オニ」に混ぜたら最高でした。ブレスケアに気を使う必要のない、一日の終わりじゃないと厳しいかもしれません…(笑)。

こちらは紅ショウガ。汁がないので、ラーメンに入れてもスープを侵食しないのが印象的でしたね。博多ラーメンと言えば、これを一度は入れて食べてみて下さい!
カップラーメン

2014年11月、なんとなんと、田中商店ブランドのカップラーメンが発売されていることを知りました。本店と同じ足立区に住む人間として誇らしいばかり(笑)。早速、食べてみましたよ〜。

パッケージはこんな感じ。監修、田中剛さん。環七時代には多分、見かけていたと思うのですが、最近は全く見かけることがありません。店主さんが監修してくれているのなら安心!?

一応、成分表。1食451calでございます。そして驚くべきは、その待ち時間。なんと1分です。さすが、バリカタが美味しい長浜博多らーめんといったところでしょうか。

お湯を入れて1分で完成。こちらが中身。大量のネギと、黒っぽいのはキクラゲですね〜。

かき混ぜてみました。スープの色は、本店そのまんま…といってもいいと思います。

お待たせいたしました。まずは麺を一口。店のは極細なんですが、カップラーメンだとやっぱり麺の太さは他のものと代わり映えないですな。なかなか美味しいです。ここまでは特に「田中商店」を感じることはありません。

「こんなものかな」とスープを何気なく飲んでみたら、このスープ、いいじゃないですか。濃厚です。うん、ほんのり、田中商店を思い出しますよ。カップラーメンによる再現としては高いんじゃないかと思います。このカップラーメンは美味しいんですが、何より、お店の方に行きたくなりました。総評すると、スープが一番よかったです!美味しかった。コンビニで見かけたら食べてみて下さ〜い。
写真集
夜に撮影した「田中商店」の外観です。黄金に光り輝く看板が印象的ですね。
こちらは人気メニュー、赤オニの食べ方です。赤オニを雑炊にするのも、お勧めですね。
玄関入って、いきなりゆったりしたスペース。店内は物凄く広くて快適でした。
いい空間ですよね。テーブル席も十分に用意されていたので、デートや家族で来るのにもお勧めです!
店内の端には「荷物かご」も置いてありました。店内が広いから、離しておけることができるのもポイント。スープとかが、鞄などにかかることがないのでデートにもお勧め。
「いつのまにかトンコツバカ」の絵画。足立区を代表するラーメン屋としてこれからも永く続いてほしいです。
お土産の特製辛子高菜。家で激辛を楽しみたい場合に是非(笑)。
店内には赤ちゃん用のベビーチェアーが置いてありました。これは赤ちゃん連れの家族には嬉しい配慮ですね!
「田中商店」のロゴです。
個人的な評価
4.8
この店、8年ぶりくらいに行ったのですが、前回は全く感じなかった「スープの美味さ」に感動しました。「博多長浜」って名前を見て「博多ラーメンは苦手なのでちょっと」とか、そういったイメージを抱かずに、この記事を見たラーメン好きのみなさんには一度味わってみてほしいスープです。アクセス面で不利なこの場所で長い間、「人気店」で居続けられるというのも頷けます。
特徴的なのは店内の広い空間。この辺りで、施設の構造的な意味で「家族向けのラーメン屋さん」というと「メガラーメン」や「武藤製麺所」くらいしかありませんでしたが、ここは筆頭になりそうです。ベビーチェアーまで用意されていたのは嬉しいですね。開店が18時から、と遅い時間帯ですが、夕食時に行ってみてはいかがでしょうか。